温泉/北海道の温泉

ニセコ周辺の野性味溢れる湯 登別、ニセコなど北海道極上湯2(3ページ目)

ニセコ周辺は炭酸系の薬師温泉、硫黄泉系の湯本、五色温泉などがあり素晴らしい温泉天国である。また食塩泉の良い湯いわない温泉やキロロなどにも行きます。

執筆者:郡司 勇

7ワイスホルン温泉  
 含Fe-CaMgSO4泉  赤褐色の個性的な硫酸塩泉 
 表面膜張り 景観良し
ワイスホルン温泉はアプローチは簡単であるが秘湯の趣がある。外観が山小屋のような造りである。鄙びた内湯もあるが新築の露天風呂に入浴した。ニセコアンヌプリの裏になりその山容が雄大に裾野まで見える。特殊な成分の湯で含鉄CaMg―SO4泉である。含鉄苦味石膏泉ということだ。Feが24.1含有され黄緑色に濁り、強い渋味+石膏の粉っぽい味、鉄臭多し、と観察した。表面にはカルシウムの膜が張っており。濃厚なイメージがあるが総計は2589mgと比較的少ない。またMgの含有が多くCa256(38.8%)Mg152.5(38.2%)と拮抗している。CO2は259mgである。温度は31.2度であり弱く加熱し掛け流しにしていると観察した。この温泉はスキーファンには知られた宿で厳冬期にも営業されているとのこと。 

8いわない円山温泉(温泉地再訪)  いこいの家 
 掛け流し 塩味がうまい
以前隣のかんぽの宿に入浴したが北海道内300以上入ったという人がここが一番好きだと言うので訪問してみた。緑色白濁透明の食塩泉で総計18630mgの高張性の温泉で56.9度である。熱い湯であるが湯口から源泉を掛け流しにしており、すこし冷ましていると思われるが加水とは思えない。塩味がスープのような濃さで飲泉がうまい。弱い臭素臭もありなかなか良かった。湯口は炭酸分が気化しており水滴の踊りも観察できた。色が美しくメロン色と表現できる美しい色であった。うまい温泉として指宿の殿様湯と双璧と思われた。


9しゃこたん温泉(再訪)  ホテル積丹   
 内湯、露天風呂とも循環であった。 
5月の連休に訪れたがポンプ故障であった。源泉のみ観察した段階では、なかなかの良い温泉であったので再訪した。積丹町の美しい海岸線にある民宿のような小さな宿で2つの浴室がある。どちらも循環で薄緑色濁り、塩甘味+重曹薬味、無臭の含食塩重曹泉があった。つるつるもわずかなものになっていた。湯の素性は良いので循環が残念である。源泉は38.4度の総計6348というやや濃いものである。露天風呂や内湯も海の景観が美しい。なお道庁の資料にある泊村の源泉調査は総合福祉センターで利用されているが日曜日は休みであった。
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