13 一ノ宮町 クレーターの湯
透明、少えぐ味、弱い硫黄臭 鉱泉の垂れ流しの湯。新鮮なため硫黄臭が仄かに残っていた。重曹系の単純泉と思われる。ノッチタンクにパイプより垂れ流しのままであるがクレーターの湯という立て看板あり、流れの部分は褐色に染まっている。
14 椿温泉 岡本荘
単純弱Rn泉 28.4ME 総計330 透明、無味、無臭 溜め池のよこにある老人福祉センターの湯。
15 はくちょう温泉
単純弱Rn泉 18.5ME 総計262 透明、無味、無臭 平屋の小さな日帰り専用温泉施設。特に個性は発見できず
16 もみじ温泉 綾上町社会福祉センター
源泉名 栂谷温泉 17度 の単純弱Rn泉 15.4ME 長富池よりローリーとのこと透明、無味、無臭 CaNa-HCO3系である総計418
17 ことひら温泉 琴参閣
食塩泉の39.9度で四国ではここ以外には温度が30度以上なのは、松山周辺(鷹の子32,媛彦34,星の岡39.8,奥道後40.4道後さや42.5,東道後43.4,道後47.1)と祖谷(39.3)と高知市周辺のながおか(37.9)、春野(44.4)、伊野(31.7)などだけである。総計2985という。期待して入るが大浴槽は加水バリバリで浴感はない。大きなホテルで毎分90リットルは少ないのか?しかし小さな源泉浴槽は出来るのではないかと思う。
18みかど温泉
まず源泉で湯が放流されているとのことで訪れる。透明淡い白濁、少苦味、 微硫黄臭の湯が源泉の余り湯なのか大量に捨てられている。鉱泉でかつアビルのでは深い観察が出来ないが良い組成だと思う。その後の旅館の内湯は気に入った。白濁(40センチ)ほぼ無味、無臭。と加熱循環で硫黄は消えているし、苦味も減少しているというさんざんなものであるが、認識できる個性の第一番である視覚的特徴が出て更につるつる感も加熱循環で増加するという皮肉的な効果であった。17度 PH9.0 総計約300 HS CO3などの明記なし
19 美合温泉 ビレッジ美合
14.5度の単純硫黄泉 Hs-5.9 S2O3 1.2 CO3 34(29.3%)総計290 この分析結果に対して湯は残念ながら表現していない。総硫黄7.1もあるのに、、、透明、無味、無臭のクアハウス的な施設。源泉浴槽もあるがこれもタンク経由でほとんど硫黄の感触は消えている。さらにどんなにしても残るタフなCO3もほぼ感知できず。加水ではないかと思われる。しかし源泉浴槽の湯口でやっと透明、微苦味、微々硫黄臭であった。
20 かりん温泉 満濃町かりん温泉
17度の単純弱Rn泉 総計325 CaNa-HCO3系の温泉.。感触は普通の水であるが主成分がCaであるためやや渋味があるかな?といったもの。寄棟の立派な造りの温泉施設。
21 財田温泉 環の湯
ここは面白かった。Fe12.8 HCO3 87.6 CO2 88という典型的な炭酸鉄泉とpH9.6でCO3 87.5というつるつる系のアルカリ性単純泉とが2つの浴槽に入り並んでいるので比較できる2種の泉質の違いがあまりにもはっきりわかる練習問題的な湯。鉄泉の源泉名は湯之谷源泉でアル単純泉は環の湯であるがどちらも激しい循環とジェットバス、気泡バスで徹底的に痛めつけている。しかし湯の個性は残っていて前者は薄茶色、鉄渋味、金気臭。後者は透明微白濁、無味、無臭よわいつるつるとなっている。87.5という国内屈指のCO3量も弱い物となっていた。加水なのか源泉と比較してみたくなる。建築はコンペで造られた凝ったもので美しい。背景を考えた配置計画と中庭との対峙は設計者として参考になった。(最近あまり設計していないが。
22 白地温泉 小西旅館
国道32号沿いの温泉、川沿いの美しい景色にひっそりと建っている湯は15度の苦味泉とのこと、感触的には透明、無味、無臭であるがよく観察するとやっと石膏がわかる程度。
23 奥小歩危温泉
総計161.3 の単純硫黄泉 HS-0.73 H2S 0.33 のもの山深い渓谷の奥に秘湯的な佇まいで存在している。木の浴槽に間欠的に流れ入る温泉は循環で総硫黄1.06の痕跡も無くなっていた。透明、カルシウムによる少苦味、無臭。