四国の香川県と高知県の一部のレポートです。この地域は温泉が少なくほとんど鉱泉です。しかしいくつか30度後半の温泉があります。春野町温泉はその中でも44.4度を誇っています。その他四国屈指の名湯祖谷温泉も紹介します。
1 津柳温泉 コミュニティーセンター
単純泉(重曹にて規定)14.8度 総計627
透明、少渋味、無臭 CO3が30.6もあるのでつるつるを期待したが弱いもので残念。小さな福祉施設でポリバス、3kmほど離れた場所からのローリーと聞いた。金属類がありFe 1.8 Cu 0.1 Zn 0.8
2 清水温泉
重曹泉 18.5度 総計1562 透明、無味、無臭
分析表を見るとこれは良いのでは?と期待させてくれるが循環は残念。4年ぶりほどの再訪であるが以前と同じくこの辺では良い方である。しかしNa431 HCO3 915 CO3 100.0(16%)という組成は純重曹泉のピュアなもの、つるつる強し。HS-0.8は消えている。
3 竹屋敷温泉 野田屋
重曹泉 17度 総計1306 透明、無味(やや苦味残る)、無臭
弱いつるつる。清水と同系の湯 Na355 HCO3 782 CO3 77(15.7%)成分的には良いのだが活かされていないと思った。新築和風の瀟洒な宿で浴室は綺麗であるが循環。
※ 大窪寺薬師湯
社務所で入浴を請うが自家用で開放はしていないと
断られる。88番結願の立派な寺
4 黒川温泉 元湯黒川温泉
単純硫黄泉 17度 総計251.3 陽イオン79.68 陰イオン141
H2S 2.4 弱いがしっかりと硫黄を感じる良い湯。しかし仄かに香る硫黄は繊細で壊れやすいもの。すぐ放散してしまうものと観察。H2SなのでHS-よりもさらに飛びやすいのであろう離れの露天風呂ではなくなっていた。内湯でも源泉蛇口のみである。透明、少甘味、硫黄臭 つるつる強し。
5翼山温泉
含苦味石膏泉 (Ca,Mg-SO4、HCO3泉)17度 総計1376
Ca242(65%)Mg45(20%)SO4 631(70%)というちょっと珍しい湯、透明、渋苦味、無臭 弱いがピリッとした辛口の味覚の湯。一般的日帰り温泉施設。
6 ベッセルおおち温泉
含弱Rn-CaNa-Cl、HCO3泉 18.8度 9.2ME
総計1300の土類塩化物泉であるが透明、無味、無臭の個性を感じないもの加水であろうか?海に突き出す風光明媚な景色、大きなセンター系。施設なので家族連れなどには好評であろう。
7 津田温泉 松琴閣
松原のある海岸で海の見える浴室は美しい景色で保養に最適であろう。総計5750のCaNa-Cl泉は分析表を見る限り伊豆山のようであるが透明、少塩味、無臭の薄いもの加水であろうか?残念である。隣のクアタラソにも行くがさらに個性がなくなっていた。
8 春日温泉
17.5度の弱放射能泉 6.1ME 総計269でCa-HCO3系
綺麗な新築の日帰り温泉施設。透明、無味、無臭で個性は感じられず。
9 みろく温泉 ユートピアみろく
17.4度の単純泉(重曹系) 総計736 溜め池の見える公園にある内湯のみの温泉施設。透明、無味、無臭 個性無しであるが掛け湯のみ源泉と感じられる違いがあった。
10 カメリア温泉
単純泉 19.4度 透明、少重曹味、無臭 循環の内湯のみの施設であるがこの周辺では一番温泉を感じる湯と言うのも総計600もありCO3 27が良く出ていてつるつるがある。造形的な彫刻のような橋があり、公園となっている。イタリアのスカルパという設計者を思い出した。
11 大串温泉 志度大串温泉
正面に小豆島の見える岬の高台にあって展望は絶景。12.5度の単純弱Rn泉 総計160 透明、無味、無臭である。密室風のラドン浴室もある。
12庵治温泉 庵治観光ホテル
やはりここも海の展望が美しい温泉。食塩硫化水素泉とのことだが硫黄は感知できず、しかし塩味はあり透明、塩苦味、少塩素臭。分析表ではNaCl 21274 MgSO4 2480 MgCl 1417 などであるが浴槽は5グラムほどの塩化土類泉といった観察。
屋島温泉 第一健康ランド
改修中で温泉は入れてなかった。浴槽の析出具合からやや期待するが次回の楽しみとしたい。