1弁天島温泉 白砂亭
連休の家族サービスで子供の好きなSLに乗るために大井川鉄道へ行った。C11は只見線で活躍していた312号機で現役時代に撮影したことがあるもので、約30年ぶりの再会であった。子供は私に似たのか特急やSLの名前をすでにほとんど言える「おたく」に成長した。さて浜名湖の弁天島温泉が未湯なので泊まり、翌日周辺の未湯をはしごするのが狙いである。(^^ゞ弁天島では大きなホテルの白砂亭は白亜の鉄筋コンクリート13階建てである。湯は天然温泉とのことである。浜名湖の眺望が良く新幹線の線路が見え子供は窓にへばりついて大喜びである。さて湯は19.3度の土類食塩泉(NaCaMg-Cl泉)で総計3600mgのものである。大きな内湯1ヶ所というシンプルな浴槽に弱くオーバーフローさせながら循環している。除鉄しているのかFe9.0の感触がなく透明、ほぼ無味、微塩化物臭と記録した。3.6グラムの塩分を味覚で感じられないのでやや加水していると思われる。弁天島ではここのほかは開春楼の2軒が老舗らしいが後者ではどうであろうか?
2新居浜温泉 望洋荘
新居浜温泉はここのみ源泉をひいている。27グラムの強食塩泉
浜名湖の砂洲にある温泉でどこが良いかいろいろと迷った末、一番奥の望洋荘に入浴した。ご主人の話によると新居浜で温泉はここだけでその他の宿は引いていないとのこと。ラッキーであった。民宿のような小さな宿で内湯が男女別にそれぞれ1つのみである。20.3度の強食塩泉である。総計は27770mgである。源泉が浴場のすぐ裏でやぐらが立っている。 清澄な湯で透明、強塩味、無臭のもので純な塩味が強いのみである。源泉蛇口が自在でずっと足し続けていると裏で源泉ポンプの汲み上げ音が聞こえた。温度がないので源泉は海水に似たようなものであった。
3ゆうとう温泉 浜名湖ロイヤルホテル
ダイワロイヤルホテルのホテルグループは温泉を掘っているところが多く色々な地域で入浴した経験がある。このゆうとう温泉もその一つで立派な大ホテルの温泉である。総計1593mgのNaCa―Cl泉で25.7度の温泉である。内湯は透明、無味、無臭の循環で温泉を感じにくいが、露天風呂が透明薄い濁り、弱い塩味、カルキ臭といったもの。露天風呂で源泉の循環使用と思われる。
4舘山寺温泉 ホテル山喜
大温泉地の舘山寺温泉は立派な旅館街を形成し浜名湖の眺望が美しい温泉である。湯巡りパスポートのような企画をしていて、宿泊すると4枚付きの手形が千円で購入できる。しかし日帰り入浴者なので800円を払って入浴する。シールをもらうとだんだん割引になるというものである。パンフレットによると14ヶ所もの温泉宿が参加しており源泉は一番大きな「ホテル九重」の前にあるということであるが、その九重はこの企画に参加していない。どこにしようか調査をしてこなかったので、くじ引きのようであるが湯量豊富な温泉という文句にかかってホテル山喜に入浴した。この温泉は総計3125mgのNaCa―Cl泉で25.5度であるが透明、無味、無臭の循環風呂で温泉を感じられなかった。よいところがあったら教えてほしい温泉である。
5奥浜名湖温泉 かんぽの宿浜名湖三ケ日
掛け流しの良い湯、13グラムの食塩泉で緑褐色、湯口硫黄臭+金気臭
かんぽの宿は全国的に温泉を独自で掘っていて、温泉地名が別なので必ず近くに行くと入るようにしているが。当り外れがある。しかしこの三ケ日は当りの部類に入るでしょう。天然温泉100%と銘打ち循環をしないで掛け流しにしていた。湯は高張性のNaCa-CL泉で総計13340mgで35.3度の源泉である。Na 2820 Ca 1599 Mg 376 Cl 8312などの含有で薄緑色濁り、強い塩苦味、湯口硫黄臭および金気臭である。存在感のあるなかなか良い湯であった。白亜の4階建ての大きな建築であるが温泉は内湯のみで源泉の量に応じた大きさになっているのが好感した。このような施設は設計者によって浴場の大きさや設備が決まってしまうことが多く、良い源泉ながら見合わない大きさに造ってしまう。したがって循環したり加水したりするので、僭越ながら温泉担当の設計者に温泉についての啓蒙をする必要性を感じていた。しかし新規にこのような施設ができるとは嬉しいことである。