温泉/北海道の温泉

松原、長沼、由仁、栗山、万字など 道央の温泉その1(2ページ目)

北海道に行った。道央で記憶が薄くなった温泉の再訪と新規いくつかを廻った。松原、長沼、由仁、栗山、万字などのレポート

執筆者:郡司 勇

7栗山温泉    食塩泉 4982
露天が良い  ホテルパラダイスヒルズ

栗山町の国道沿いにあるビジネスホテル風の温泉。総計4982mgの食塩泉で色が黄緑色で個性的である。22.2度ながら加熱した後に弱い掛け流しである。黄緑色透明、塩苦味、少臭素臭で源泉通りの個性を発揮していた。内湯は加熱循環が激しいが、露天風呂は加熱のための循環もあるが加湯のオーバーフローがあり良いと思われた。一般的レベルながらつるつるもあり良い源泉であった。Na1657 Ca51 Mg32 Fe2.0 Cl 2386 HCO3 660 など重曹や土類も含む源泉である。


8栗沢温泉    硫黄泉 つるつる  
HS 4.0 CO3 60.0

岩見沢の郊外にある林の中の小さな一軒宿。外観はかまぼこ型の浴室棟がこじんまりとしていて良い風情を醸し出している。分析表が2枚ありほぼ同系の単純硫黄泉で11.2度と11.4度HSも4.0と2.68である。CO3の含有量が多く60mg(20%)と33mg(31.2%)である。この2つの個性的含有物によって素晴らしい浴感の温泉となっている。透明、たまご味、弱硫黄臭と観察した。つるつるは肌の表面に膜が張ったような強いもので「やや強し」というレベル。加熱浴槽に鉱泉を入れ続けるといった方式は入れる量が少量であっても源泉を生かす良い使い方だと思う。源泉にも直接触れられるし、飲むこともできる。たまご味はHS 2mgから4mgほどでも充分に表現されている。また浴室を開けた時に硫黄臭もある。温泉の個性を無くさないで少量の鉱泉(毎分8.4リットル)を良く使った温泉として素晴らしいものであった。

9美流渡温泉   源泉は硫黄臭多い
蒸発5026  錦園

昔は万字線という国鉄が走っていた沢筋には硫黄分の多い鉱泉が湧出している。その一つはこの美流渡温泉である。小さな宿で入口には鉄道の信号機があり楽しい雰囲気である。庭には白樺と池があり浴室から見える。硫黄分の多い鉱泉で源泉はたまご味と硫黄臭があり加熱後は緑色の白濁をしめす。弱い塩味やつるつるもしっかりとあり食塩硫黄泉の立派なものである。17.6度の蒸発5026mgである。女湯側に源泉口があり冷泉が出る。ご主人のご好意で源泉を大量に足してもらったので印象が良くなった。硫黄分の多い素性の良い源泉なので常に源泉を足し続けてほしい温泉であった。使い方がよければ栗沢温泉よりも濃い硫黄泉であろうと推測した。
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