大きすぎず小さすぎないオートバイが、ツーリング向き
ついつい大きいバイクを選びがちですが、身の丈にあったサイズがいちばんです |
といっても馬力的には十分すぎるポテンシャルで、高速でもどこでも、アクセル全開走行なんて必要ないです。400で十分。でも低速域の安定性が好きで大型バイクに乗る人がいるのでしょうね。確かにどこまでもまっすぐな北海道の道を、イージーライダーみたいに、チョッパーで走るってのに僕も憧れます。
ツーリングをともにするマシンとは一心同体。愛をもって接しましょう |
ヘルメットはフルフェイスとジェット型の2種類。すっぽりかぶるフルフェイスより、ジェット型の方がかぶったり脱いだりするのが簡単でツーリング向きですが、安全性はフルフェイスが上。今回はジェットでしたが、風が入るのでアゴが寒かったです。ツーリングの必携アイテムはレインウエア。風が冷たいときにも重宝します。風にバタつかないしっかりした素材を選びましょう。
レーサー清水が教える、ツーリングのライディング
走り出したらレーサーの血が騒ぎ出しました。テクニックにもこだわります! |
ちょっとマニアックですが、今回のツーリングで僕が多用した乗り方を披露しますと、直線を走っているときに、次のカーブに備えてイン側に上半身だけ入れます。そのときバイクが曲がり始めないようにバイクをアウト側に傾けるのです。これを同時に行うのですね。後ろから見ていると、オートバイだけがアウトに傾いて、そのまま直進しているように見えると思います。そのときのバイクと上半身の角度を保ったままカーブでバンクさせてゆくと、きれいなリーンインで曲がれます。皆さん無意識のうちにやっていると思いますが、これを大げさに、すばやくやっているのがレーシングテクニックなのですね。
ブレーキングは今回、目からうろこの発見がありました。大したことではないかもしれませんが、ボクにとっては大発見。リアブレーキは実は、ハンドル、アクセルでもあったのです。なんとなく知ってはいましたが、しっかり実感しました。コーナーに入る前にリアブレーキをしっかりかける。今まではあまり使ってませんでした。
鈴鹿サーキットの直線から280キロぐらいで第一コーナーに飛び込むときは、ほとんどフロントブレーキ。激しい前加重になるのでロックしやすくなり、ロックしてしまうとお尻を振ってえらいことになるから、リヤはそっと触るだけ。そのクセでいままでリアブレーキの使い方がすごく下手だったのです。リヤブレーキをしっかりかけてコーナリングするとバンクしやすくなり、アクセルを開けたまま、スピード調整はリヤでできるので立ち上がりも早くなります。バンクを安定させるためにかけていたリアブレーキを離したとたん、グーンと加速するから、まるでアクセルなんですね。いまごろそんなことと笑われるかもしれませんが、あまりに気持ちよく曲がれるので嬉しくなってしまったのです。
ゴールに着いたら温泉!なんてのも乙ですね~ |
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