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脱梅雨!北海道でツーリング!(2ページ目)

空梅雨とはいうものの、ジメジメと蒸し暑い毎日が続きます。こんな季節は梅雨がない北海道。そしてツーリングに限りますね。気持ちいい草原の風を切って走る、オートバイの魅力に迫ります。

執筆者:清水 國明

大きすぎず小さすぎないオートバイが、ツーリング向き

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ついつい大きいバイクを選びがちですが、身の丈にあったサイズがいちばんです
ツーリングに出かけるオートバイは、大きすぎず小さすぎず。中型の400ccくらいがお勧めです。でっかいバイクでドドドッと隊列組んで走るのが好きな方たちは別ですがね。ボクらは気ままに好きな道を選んで、時には砂利道にも入ってダート走行を楽しんでいたので、小ぶりのCB400にしました。

といっても馬力的には十分すぎるポテンシャルで、高速でもどこでも、アクセル全開走行なんて必要ないです。400で十分。でも低速域の安定性が好きで大型バイクに乗る人がいるのでしょうね。確かにどこまでもまっすぐな北海道の道を、イージーライダーみたいに、チョッパーで走るってのに僕も憧れます。

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ツーリングをともにするマシンとは一心同体。愛をもって接しましょう
今回一緒に走ってくれたエッセイストの国井律子さんのバイクは400ccの単気筒でした。味わいのあるバイクですが、キックスタートでセルモーターが付いていないので、結構苦労されていました。セルつき、がツーリングの必須ですね。

ヘルメットはフルフェイスとジェット型の2種類。すっぽりかぶるフルフェイスより、ジェット型の方がかぶったり脱いだりするのが簡単でツーリング向きですが、安全性はフルフェイスが上。今回はジェットでしたが、風が入るのでアゴが寒かったです。ツーリングの必携アイテムはレインウエア。風が冷たいときにも重宝します。風にバタつかないしっかりした素材を選びましょう。

レーサー清水が教える、ツーリングのライディング

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走り出したらレーサーの血が騒ぎ出しました。テクニックにもこだわります!
ツーリングのライディングフォームは、基本のウイズ走行。人車一体型ですね。レースではリーンイン、いわゆるハングオンと呼ばれる走法で、マシンの内側に体を入れて、できるだけカーブでのオートバイのバンク角を少なくして走りますが、そんなに高速で走らない市街地や峠では、それは大げさなフォームすぎてかっこ悪いです。どちらかというと、体はそのままでオートバイを曲がるのに必要なだけ傾ける、リーンアウト走法が安全簡単、そして疲れませんね。少し高速のカーブのときは、やはり軽くリーンインで乗る方が安定するでしょう。

ちょっとマニアックですが、今回のツーリングで僕が多用した乗り方を披露しますと、直線を走っているときに、次のカーブに備えてイン側に上半身だけ入れます。そのときバイクが曲がり始めないようにバイクをアウト側に傾けるのです。これを同時に行うのですね。後ろから見ていると、オートバイだけがアウトに傾いて、そのまま直進しているように見えると思います。そのときのバイクと上半身の角度を保ったままカーブでバンクさせてゆくと、きれいなリーンインで曲がれます。皆さん無意識のうちにやっていると思いますが、これを大げさに、すばやくやっているのがレーシングテクニックなのですね。

ブレーキングは今回、目からうろこの発見がありました。大したことではないかもしれませんが、ボクにとっては大発見。リアブレーキは実は、ハンドル、アクセルでもあったのです。なんとなく知ってはいましたが、しっかり実感しました。コーナーに入る前にリアブレーキをしっかりかける。今まではあまり使ってませんでした。

鈴鹿サーキットの直線から280キロぐらいで第一コーナーに飛び込むときは、ほとんどフロントブレーキ。激しい前加重になるのでロックしやすくなり、ロックしてしまうとお尻を振ってえらいことになるから、リヤはそっと触るだけ。そのクセでいままでリアブレーキの使い方がすごく下手だったのです。リヤブレーキをしっかりかけてコーナリングするとバンクしやすくなり、アクセルを開けたまま、スピード調整はリヤでできるので立ち上がりも早くなります。バンクを安定させるためにかけていたリアブレーキを離したとたん、グーンと加速するから、まるでアクセルなんですね。いまごろそんなことと笑われるかもしれませんが、あまりに気持ちよく曲がれるので嬉しくなってしまったのです。

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ゴールに着いたら温泉!なんてのも乙ですね~
レースとは一味も二味も違うツーリング。テクニックはもちろん、変わり行く景色には新たな発見の連続です。梅雨前線に追いつかれる前に、いざ北海道へ! お試しあれ。

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