アウトドアの究極の形のひとつとして、ツリーハウスでの暮らしを紹介します。自然の中で暮らすだけでなく、建物自体が自然、つまり自然と同化する生活です。都会の生活では得られない、ステキな体験が待っています。今まさにツリーハウス暮らしを実践している私から、その魅力を数回に分けてお伝えします。どうぞ最後までお付き合いください。

ツリーハウスは子どものころの「秘密基地」の延長線

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これが私、清水國明が建てたツリーハウス。夢の空間です
木の上に造る自分だけの秘密空間、ツリーハウスは素晴らしい。高いのがいい。揺れるのもいい。景色もいい。小さくて狭いのもいい。何より自分の好きなところに好きなように作れるからツリーハウスはいいのです。

ツリーハウスは子どものころに憧れていた秘密基地の延長線上にあります。枝振りのいい大木に出会うと、ウキウキしませんでしたか?木登り少年だった僕は、ほんの少しの手がかり、足がかりがあれば、どんな木にも登ることができました。筋力に見合う体重だった頃のことです。言葉に出来ない爽快感に時間の経つのを忘れていたものですが、夕方になって家に帰らなければならないのが、いつも不満でした。この木の上で寝てみたい、いっそ暮らしたいと思っていました。

あの頃の願いが叶って僕は今、富士山の麓、河口湖近くの森の中にツリーハウスを造って住んでいます。

だからツリーハウスに暮らす!~その1~
何もない暮らし=ストレスのない暮らし

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そびえ立つ樹木がすべての基。余計なものを作らず、木々と共存します
4本の立木、赤松を柱にしてデッキを造り、その上に4畳半くらいの広さの小さな家を建てました。ベットと机、椅子とテーブル。家具は以上です。出来るだけ家財道具は少なく、必要なものだけにしています。狭いし重量的にも制限があります。必要なものを水増ししたり、ないよりはあったほうがいい、とあれこれ準備してしまうと、いくらでも増やすことができ、すごいことになってしまいます。どうしても必要なものがあったら、そのときに作ればいいのです。作れない物は必要ない物、それを必要としない生活をするだけのこと。備えすぎないことが大切です。

4畳という面積は決して広くないですが、狭くも感じません。むしろ必要なものにすぐ手が届くのが嬉しい。必要なもの自体、最低限にしているので、どこにあるか探すなんてことはまったくなく、ストレスも溜まりません。在るのがわかっているのに見つけられない、広いのに使いきれない、掃除しきれない。普通の生活では当たり前のストレスも、木の上では皆無です。

次のページではツリーハウス暮らしで得られる自然の力を紹介します