食材と調理の基本ルール
1 乾燥食品・フリーズドライ食品 |
「軽量化」「コンパクト化」が図れるので良くメイン食材になるのは、乾燥食品。乾燥しているので軽く、コンパクトにまとまっています。普段よく見る乾燥食品の代表選手は、「インスタントラーメン」でしょう。そのインスタントラーメンも「コンパクト化」を考えると「カップ」より「袋物」。
また登山専用のフリーズドライ食品も多数出回っていますので、山道具屋さんに行ったら見て下さい。ビックリするものがフリーズドライ化されて売っています。天丼、牛丼、チャーハン、チキンライス、中華丼など・・・。小さな袋の中には、ご飯も具も入っています。食べたことありますか?まだの方は一度買って食べてみてはいかがでしょう?
それと日本で昔からある乾燥食品「乾物」も注目食材。高野豆腐やとろろ昆布、ひじき、切干大根など。それだけではメインになりづらいので副食材として利用することが出来るでしょう。
■代表的フリーズドライ食品カタログ(さかいやスポーツ・オンラインショップ)
2 レトルト食品 |
レトルト食品は多少重量がありますがスピード化・コンパクト化に一役買います。「お湯を沸かして3分温めれば出来る」というのは魅力。しかし、レトルト食品自体はおかず系が多いのでメインの食材を用意しないといけません。
例えばレトルトカレーの場合ならご飯が欲しくなりますよね。ご飯は普通に炊くと30分くらいかかりますし、レトルトご飯だと温めるのに10分くらいはかかります。
そんなときレトルト食品と相性の良いメインの食材でスピード化を実現できるのは「パン」。「コンパクト面」ではちょっとマイナスですが、「レトルトカレーとパン」「レトルトシチューとパン」などの組み合わせは相性もよく、スピード化が図れます。またレトルトを温めたお湯を使って食後のコーヒーなどを楽しんだり、汚れた食器を洗うのに使ったりも出来ますね。
最後にワンポイント。レトルト食品が箱に入っていたら箱から出して持っていくとさらにコンパクトになりゴミも減ります。
3 麺類 |
先ほどインスタントラーメンが出てきましたが、「うどん」「そば」「パスタ」なども忘れてはいけません。乾麺が一番「軽量」で「コンパクト」。
例えば顆粒の「めんつゆの素」でつゆをつくり、乾燥わかめや乾燥ねぎなどを入れれば荷物は大変軽くまとまります。
またパスタの具も「混ぜるだけ」の乾燥モノがたくさん出回っていますし、味もなかなか良いものがあるので利用価値があります。
ただ乾麺の最大のマイナス面は「ゆでるのにお湯がたくさん必要になる」ということ。山では「水」だって背負っていかないといけませんので貴重です。「食材は軽くても必要な水が重い」というのでは本末転倒。茹で時間も割と長く必要になる燃料面でも考え物。また湯でこぼしのお湯を捨てることは環境面にとってもマイナス。
私がおすすめしたいのは、少し重くなりますが真空パックで売られている「ゆでうどん」「ゆでパスタ」などです。
麺類はそれだけで大変ボリュームのあるメインの食材になるのでおすすめです。