七大陸最高峰は1985年にDickBassさん(アメリカ)が初めて完登し、日本人では1992年に田部井淳子さんが登頂に成功しています。田部井さんは女性で世界初の記録となりました。
ここ数年で日本人が最年少記録を次々と塗り変えていく「セブン・サミット」。注目しないわけにはいきません。
特に最近は記録を目指してからのスピード登頂が目立ちます。野口さんは約7年かけて登頂を達成しましたが、石川さんはその半分の約3年で完登し、山田さんは3年弱での登頂を目指しています。
この背景には、それぞれの七大陸最高峰への登山者が増え、山頂までのルートをはじめとする登山計画が立てやすくなった、ということも挙げられると思います。もちろん、このような高所登山には危険が伴うことには間違いありませんが、より安全を確保することが出来るようになったということが言えると思います。
また難易度も高いのですが、登頂までにかかる費用も高いとされる「世界最高峰 エベレスト」などにチャレンジする際、周りの人たちによる各個人への支援体制が整いやすくなったように思います。以前に比べてこのようなチャレンジが世間に認められるようになったからかも知れません。
それと欠かせないのは、チャレンジャーたちの個性。野口さんはいわゆる「落ちこぼれ」からの転身、石川さんは根っからの旅人で元々は伝統航海を操る「海の人」、山田さんは小さい頃は「ぜんそく」で体が弱かった・・・などそれぞれが生まれもってセブン・サミッターを目指すべく英才教育されたという訳ではないところが面白い。
また石川さんが野口さんの記録を塗り変えるエベレスト登頂の直前に、清掃登山隊としてきていた野口さんと出会っています。そのやりとりがとても面白いので、石川さんの公式ページの日記などを是非読んでみて下さい。
いまとても熱い「セブン・サミット」
来年の山田さんのチャレンジと今後の3人の動向に注目しましょう。
■関連サイト
石川直樹さん公式サイト⇒「Naoki Ishikawa's WEB SITE」
野口健さん公式サイト⇒「野口健 公式ウェブサイト」
山田淳さん公式サイト⇒「高い高いドットコム」
田部井 淳子さん公式サイト⇒田部井 淳子のホームページへようこそ
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