カラマツ林を抜けて亜高山帯へ
最初のうちはこんな感じの道。カラマツ林の黄葉が盛りになるのは10月末頃だ |
大弛峠を目指すならもちろんそのまま直進。牧草地が切れたところにゲートがあり、ここからがいよいよ大弛林道、正式には林道川上牧丘線だ。12月1日から5月31日までの期間、つまり1年の半分以上はここで通行止めとなっている。
もっとも、対向車にさえ気を付ければ、完全舗装なので全く問題なし。カーブミラーをチェックしつつのんびり走ろう。尾根を回り込んで、かつての水晶産地、乙女鉱山入口を通過すれば、時々左側の展望が開けてくる。日本最高所の峠を目指すというわりには、それほど傾斜はきつくなく、タイトコーナーも少ないので拍子抜けするかも。周囲の林がカラマツからモミ・ツガなど常緑の針葉樹に変わってくればもう標高2000mあたり。深い緑の中に、ダケカンバの茶色とナナカマドの赤が映えているだろう。
標高2000mあたり。広葉樹はシラカバからダケカンバに変わっていく |
このまま信州側へ下れば信濃川上を経て小海線野辺山方面へも通じているけれど、信州側はまだ未舗装の区間も長いし、日帰りドライブでは遠くなり過ぎる。一般的には峠から同じ道を戻る方がおすすめだ。もっとも、僕自身は現在よりもはるかに道が悪い10年以上前から普通のクルマで何度も峠越えをしているから、行けないわけじゃない。あんまり車を気にしない人、いくら走っても平気な人は燃料計を確認の上でどうぞ。
大弛峠。週末は駐車スペースが満員になることもある |
また、このルート、林道工事や天候によっては閉鎖されていることもあるので、出かけるときには以下のサイトで確認するか、山梨県峡東林務環境事務所に問い合わせをした方がベター。どんなに整備されていても林道は林道。さらに、11月にもなれば標高の高い場所では凍結や積雪の恐れもあることを忘れずに。天気に恵まれない場合、前日に都内で雨が降った場合などは乙女高原方面へ回るのがおすすめだ。
■道路交通情報
地元の牧丘タクシーによる林道の通行情報がある。ちなみに10月17日現在で通行止め情報が出ている川上牧丘線・塩平ゲートー焼山峠ゲートというのは、同じページ内にある写真の地図でも分かるように、今回紹介した大弛峠への道とは別の区間だ。
大弛峠の信州側はいきなりダートになっている |
■林道交通規制情報
山梨県庁のサイト内にある。観光案内もチェックを。