市街地の夜景を間近に見下ろす
県道31号線太良峠からの夜景。やや遠いけど標高差があるので美しさは格別 |
やや東に向いたフルーツ公園周辺からは、一番賑やかな甲府市街の方向が見えない。夜景スポットとして考えると、ちょっと寂しいのだ。そこで、甲府市街を見下ろす場所を探してみよう。フルーツ公園を麓まで降り、R140を西へ。街中になってくるのでやや交通量は増えるけれど、しばらくはガマン。県道6号(山の手通り)を愛宕トンネルの手前から愛宕山方面へ登ろう。このあたりは甲府市の中心街に一番近く、華やかな夜景が広がっている。もっとも、クルマを停めて落ち着いて眺める場所がなく、走り抜けるしかないのが残念。
街中を走るよりも曲がりくねった山道を走る方がまし、という人なら、笛吹川フルーツ公園の正門から、麓へ降りるのと逆方向の北に向かおう。下りきって県道31号を左折すれば山の中へ入っていく。登り切った太良峠(たらとうげ)は、甲府中心街の夜景をクルマの中から望める数少ない場所だ。ただし止められるのは実質的に1台だけ。歩いてほんの1分ほどの場所には展望台もある。ここはフルーツ公園よりもはるかに標高の高い場所だから、夜景もまさに銀河のようだ。そのまま県道31号を下れば武田神社の横へ降りられるけれど、下りの道は狭く、コンクリートの簡易舗装だったりするので慎重に行こう。
甲府市街から千代田湖へ登っていく途中、和田峠手前からの夜景 |
さらに夜景スポットを巡るなら、県道104号で千代田湖へ。和田峠の手前、左コーナーの外側に駐車スペースがあり、ここからも夜景が見下ろせる。また、千代田湖まで登り、湖畔を右回りに走って行けば湖の南端から甲府・湯村温泉方面へ下る道があり、この道の途中にも展望台がある。どちらもスペースは小さいけれど、穴場と言えそうだ。
このあたりの夜景スポットについてはやや道が分かりにくいのが悩みだけど、この夏にも「甲府盆地ナイトツアーを考える会」という地元グループによる紹介HPが作成される予定とか。完成次第リンクを追加する予定だ。
夜景を望むカフェでナイトドライブを締める
カフェ・ド・クレプスキュール。これは春の写真で、現在は手前にテラスが完成。撮影次第写真差し替えますのでお許しを |
千代田湖から湯村温泉へ降りる途中、さらに西側にある住宅地の一番上にあるのがカフェ・ド・クレプスキュール。その立地だけでなく、一流の味と空間を提供するレストラン&カフェとして親しまれた有名店だ。残念ながら昨年春火事によって焼失してしまい、現在は隣接した場所でカフェのみの仮営業中だが、「本当の意味でのカフェを作りたい」というオーナー西尾氏は来年の再オープンに向けて奮闘中。仮営業と言ってもこの春にはテラスも作られ、見事な眺めの中でくつろぎの時間を過ごせる。深夜2時まで営業というのも「カフェならそれが当然」とか。コーヒーやチョコレートケーキの味ひとつにしても、ちょっとレベルの違いを感じさせる。夜景満喫ドライブの最後を飾るには最高のシチュエーションだろう。