今回のドライブコースは、お酒を飲めない人、もしくは飲むとしても「断ることのできる強い意志を持つ人」のみお勧めです。お酒大好き~という人にはちょっと申し訳ない内容かもしれません。
行く先は、春は桃源郷になる甲府と勝沼。ご存じのとおりこのあたりは日本のワイン産地としても有名なエリアです。ワインはブームになっても日本のワインは……と敬遠する人も多い。でも本当に日本のワインはダメなのか? ワイン関連の仕事を持つ友人に聞くと、いま、日本のワイン事情は大きく変わりつつあるとのこと。これまで日本はワイン用ではなく生食用のぶどうを使っていたりしたのですが、ワイン専用のぶどうを作る農家が出てきたこと。さらには、湿気の多い日本では栽培できないと言われていた垣根栽培(垣根のように低い木を植えて、地面から近い位置にぶどうを付ける方法。日本では生食用をはじめ、棚でつくるところがほとんど)が行われるようになったこと。地質や気候など、これまでダメだと言われていたことが、本当にそうなのかと若手を中心に意識改革が起こり、研究&改革が行われているそうなのです。
ならば行ってみなくては、ということで回ってきました、ワイナリー。私は幸か不幸かお酒がほとんど飲めないので試飲は同行者に任せ、楽しみはぶどう畑ドライブです。最初に訪れたのは大手、サントリー山梨ワイナリー『登美の丘』です。中央高速を甲府昭和ICで降り国道20号を西に少し走ってから昇仙峡方面へと北上したところにあります。昇仙峡へ行く道とは違うので注意してください。さすがに観光バスも着くというほどの登美の丘、バーベキューやフィールドゲームもできて、子供連れのピクニックでも楽しめそうな雰囲気。それでもワインができる行程を説明してくれるツアーがあり、ビギナーにはちょうどいい内容でした。