日本の心といえば富士山。独立峰の美しい姿は、いつ見ても目を奪われます。そして富士山が富士山たるりりしさを誇るのはやはり、雪を頂いた姿。雪のない夏の富士は、なんかやっぱり物足りない感じがしますよね。
さて、河口湖から富士山北側をずっと五合目まで通っている富士スバルライン。冬のあいだは閉鎖、もしくは途中までしか行けなかったのですが、17日に全線開通しました。ぱちぱちぱち!
富士山の南側の五合目までは富士山スカイラインが通っていますが、もともと霊山である富士山は、お参りをするために上る山としても有名。正式な祈願登山の場合は『太陽を顔に受けながら上る』のだそう。となると北側の登山道を行くわけで、この富士スバルラインで五合目(海抜2300m)まで上がってから上り始める人も多いようです。なので南側の五合目に比べ、富士スバルラインで行ける五合目の駐車場の方が広く、しかもお土産屋さんや喫茶店、浅間神社と見所(?)、休み所が豊富。五合目をじっくり満喫できるようになっています。
そしてここまで来ると、本当に富士山の頂上がすぐそこにあり、その姿は圧巻。こんなに近いのなら頂上まで歩いて簡単に登れるのでは? ちっちっち。それはちょっと無理。登山はここからが長いのです。特に八合目あたりからは高山病にかかって具合の悪くなる人も続発しますし、あとちょっとの九合目半からは、足もぐ~っと重くなる。
それでも間近に見た富士山の勇姿に触発された人は、ぜひ、トライしてみてください。といっても冬の富士はとても危険。この時期ではまだ頂上付近は氷点下で登山道はバリバリに凍っています。そして富士山はプリンのような独立峰。一度、足を滑らせたら止まる場所もなく転がり落ち、亡くなる人も少なくありません。基本的に一般の人が富士山に登れるのは7月1日の山開きから。冬の富士はヒマラヤ登山を目指すような冬山エキスパートの場所だと思っていてください。
3月の営業時間は9時から17時まで。上がりはその1時間前で閉門になりますので気を付けてください。料金は普通車の往復で2300円。ちょっと高いかなと、思うかもしれませんが、でも五合目で見る富士山の姿があれば、きっと来てよかったと思うはずです。
春先までは積雪があると閉鎖される日もありますから、富士スバルラインのホームページで情報をチェックしてくださいね。