■□■□スターフルーツ(楊桃:ヤンタオ;五歛子(ごれんし);Carambola ;Averrhao czrambola L.)□■□■
横に切ったときの切り口が☆型、スターフルーツ。台湾では一年中収穫できますが、最盛期は2~4月と8~11月で、台湾中南部が主な産地です。シャキシャキした食感で、少し酸っぱい感じ、さっぱりしていますがあまり熟していないと渋いです。輪切りにすると☆型で見た目によく、しかし台湾の人は実は縦に切って食べることが多いように感じます。
台湾では、生で食べるほかにジュース(楊桃汁)にしたり、甘く漬けて汁と一緒に食べたり、ジャムや果実酒、蜜餞、ピクルスにして食べます。漬けたものは好き嫌いが分かれるところですが、かき氷のトッピングになっていたりするのでトライしてみてください。有名なのは「楊桃冰」。乾燥させたスターフルーツを塩漬けにし、その後甘く煮たスターフルーツをかき氷のトッピングにしたものです。台北市成都路3号の「成都楊桃冰」などで食べられます。
■□■□パパイヤ(木瓜:ムゥグア;Papaya ;Carica papaya)□■□■
「木瓜牛{女乃}」(パパイヤミルク)を台湾で飲んだ方も多いと思います。日本では、「木瓜」はボケの木ですが、台湾ではパパイヤです。熟したものはフルーツ、甘いものとして食べていますが。熟す前の緑色のものは青パパイヤとしてサラダにしたりスープにして食べます。消化を助けたり、解毒作用があったり、母乳の出をよくするなどの効果があり、台湾の人もよく食べています。ただし食べ過ぎるとお腹がゆくるなるので注意してください。
熟したものは皮が黄色です。中の果肉は赤が強いオレンジ色、黒い種をとって食べます。甘さはかなり強く、少しでお腹がはってくるような濃さがあります。年中、至る場所で収穫できます。庭にも木があれば実るほど。珍しくないフルーツなんです。
■□■□スイカ(西瓜:シーグア;Watermelon Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai)□■□■
でかい! 台湾で見かけるスイカはビッグです。俵型(楕円形)が多く、この形のスイカを切るための、武器のような専用包丁「西瓜刀」も売られています。日本でみかける、濃い緑色に黒い縞模様のものと違って、黄緑色で俵型、縞模様もうすくあるだけです。1個買っても食べるのに大変なので、市場や街頭では西瓜刀で1/2や1/4にカットされたものが売られています。台湾では頻繁に食べるフルーツなので、5月頃からどこででも見かけます。
果肉は利尿作用、体内の熱を冷ますなどの効果があり、皮や種は口腔の傷や病気に効くとされています。食べ過ぎるとやはりお腹を下します。暑くなると、よく洗った皮を煮だして砂糖を入れて、冷まして飲んでいる人もいます。
**その他、有名なフルーツを簡単に紹介します**
■□■□バナナ(香芭;シアンジアオ;Banana Musa acuminata Colla.)□■□■
台湾バナナはあまりにも有名ですね。台湾バナナは日本への輸出量が最も多く、しかし昨今はバナナの栽培よりも楽に儲かる作物への転換が進んでしまっています。年中収穫できますが、2~6月が収穫のピークです。地方に行くと見られるバナナ畑、葉の緑が気持ちよいですよ。
■□■□パイナップル(鳳梨;フォンリー;Pineapple Ananas comosus(L.) Merr.)□■□■
台湾の輸出用フルーツでも重要なパイナップル。生で食べたり加工して食べています。台湾名物、パイナップルケーキ(鳳梨酥)の中身はもちろんパイナップルジャムです。4~8月に収穫のピークを迎え、南投縣から南、台東縣が主な産地です。
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