台中からバスで1時間ほどにある「鹿港」。古い町並みが残るこの小さな街で、懐かしい雰囲気に浸ってみた。

鹿港の歴史<概要>

鹿港は、彰化縣にあって台湾海峡に面している小さな港町。かつては「鹿仔港」と呼ばれ、中国から移り住んできた人々や貿易船の往来で非常に栄えていた。「一府、二鹿、三{舟孟}{舟甲}」とも言われて、その当時の隆盛ぶりが伝えられている(意味は、”一に台南の平安、二に鹿港、三に台北の萬華”が中国との貿易で栄えていた場所、ということ)。
地名の由来は、諸説あって、かつての地名が鹿に似ていたからとか、台湾中部には鹿が多く棲息していて鹿がよく集まっていた場所だったとか、当時中国へ輸出するために台湾中部の米などが集められた場所でその米蔵のことを”鹿”と呼んでいたことから鹿港となったなどと言われている。三百年ほどの歴史のある街で、日本統治時代には中国との貿易が一時期途絶えはしたが、第二次大戦後再び貿易が復活。しかし結局は国民党政治によって鹿港の港としての機能が停止されて、多くの人が鹿港から他の土地へ流出し、街はどんどん寂しくなっていた。1980年代から少しずつだが観光地として鹿港が脚光を浴び、現在では観光地として台湾全土に知られ、外国からも人が訪れるようになった。
また、映画「小城故事」(1979年/李行監督の作品)のロケ地としても有名で、主題歌をテレサ・テンが歌ったことでも鹿港の名前が知られている。
鹿港は小さな街だから、徒歩でゆっくりと回ることができる。鹿港バスターミナルから徒歩圏内にいろいろな名所があるもが魅力だ。今回は鹿港の名所旧跡を紹介し、次回(2005年8月初めの予定)は鹿港の食べ物と名産品を紹介する。

<鹿港への主なアクセス>
  • 台北からのバス:「統聯客運」バスに乗車。民生西路と承徳路の交差点にある「民権站」から発車。高速道路を利用して途中、三重市重陽站、林口站、彰化站に寄りながら鹿港站(彰化縣鹿港鎮民権路153號:中山路と民権路の交差点そば。鹿港鎮公所の向かい側)が終点となる。片道大人350NT$、子供250NT$。所要時間約3時間半。台北発鹿港行き<9:45、11:15、12:45、14:15、15:45、17:15、18:45、20:15>。鹿港発台北行き<6:00、7:30、9:00、10:30、12:00、13:30、15:00、16:30、18:00>。

  • 各地から電車やバスで台中へ。台中からは「彰化客運」バスに乗車。台中~彰化~鹿港のルート。台中発は6:30頃から22時まで約10分間隔で運行。鹿港発は6時から20:30まで約10分間隔で運行。片道大人78NT$、子供39NT$。所要時間約1時間半。台中站は台中市雙十路一段35-8號。鹿港站は彰化縣鹿港鎮中山路305號(中山路と民権路の交差点そば。鹿港鎮公所の隣)。
    *2005年7月現在の情報につき、変更があるかもしれませんことをご了承ください


    <目次>
  • 天后宮・・・1P
  • 九曲巷/十宜樓と{足包}馬廊・・・2P
  • 中山路老街/隘門/他のみどころ・・・3P

    ●<後編>鹿港を歩く【お土産・特産品編】はコチラ。


    天后宮

    台湾全土にある媽祖廟の総本山。媽祖とは、宋代に実在した官史の娘”黙娘”が神になったと伝えられていて、航海や漁業の神様として台湾や福建省、広東省などで強い信仰を集めている。
    鹿港の媽祖は、1683年に福建省{シ眉}州の天后宮から迎えられたもの。その後、台湾各地にここの媽祖が分霊として広まる。基隆天后宮、新店后儀宮はじめ、遠くは長崎県平戸島川内町、アメリカなどにも広がっている。1725年、天后宮が媽祖廟として建立され、改修を重ねて今日に至っている。中殿、三川殿、後殿、媽祖文物館で構成されており、石彫や龍柱、藻井(天井の彫刻模様)といった彫刻の美しさも楽しめる。
    この天后宮には台湾各地からの参拝客も絶えず、特に旧暦1~3月の参拝客数が多い。旧暦3月23日は媽祖の誕生日とされており、当日とその前後が最高の参拝客数となる。

    住所:彰化縣鹿港鎮中山路430號
     




  • 九曲巷/十宜樓と{足包}馬廊・・・2P
  • 中山路老街/隘門/他のみどころ・・・3P

    ●<後編>鹿港を歩く【お土産・特産品編】はコチラ。