頼むぞ、月下老人!
縁結びの神様を「月下老人」といいます。台北市内には、有名な月下老人が2カ所にまつられているので、今回はその場所を示しておきます。
月下老人へのお参りの方法は、以下の通り。簡単に説明しましょう。
<霞海城隍廟の場合>
(1)廟の右脇で、「金紙(お供え用の紙)」と「線香」を買います(50元)。買ったお供え物を持ったまま、本殿の廟の中に進んで右側にあるカウンターで先に買ったお供え物(金紙だけ)を係の人に渡して、代わりに「紅線鉛銭(良縁の赤い糸と金紙、飴のセット)」を買います(260元)。少しややこしいのですが、こうしないといけません。
260元で買った赤い糸セットは、このカウンターの係員が預かってくれるので、線香3本だけを持って外にでます。(値段は2005年9月現在)
*すでに、ほかでゲットした赤い糸がある場合は、ここでもゲットすることは避けた方がいいそうです。良縁の赤い糸は、一生涯において一人1本だそうです。
(2)線香に火をつけます。火をつける場所は、一番最初にお供え物を買った場所の右側にあります。
線香に火をつけたら、まずは外にある天公爐にお参りします(線香はここではささなくてよい)。それから、線香3本を持って本殿へ戻ります。本殿の中央に城隍爺が鎮座し、その左側に月下老人がまつられてますから、月下老人の前に立ってください。
(3)目を閉じて合掌し、自分の現住所、名前、生年月日を念じます。それから、好きな人の名前を念じて説明します。もしも特定の相手がいない場合は、自分のタイプや希望条件を念じて説明してください。特定の相手がいる場合は、その人とどうなりたいかを念じて説明し、うまくいくように月下老人に手助けしてください、とお願いします。
(4)本殿で月下老人へのお願いが済んだら、右側にある偏殿の中にいるほかの神様にもお願いをします。お願いの方法は月下老人へのものと同様です。
(5)赤い糸セットを預けてあるカウンターで赤い糸セットを受け取り、線香3本と一緒に持って外に出ます。赤い糸と飴だけ手にもって、残りの金紙は台の上か、金紙置き場に置きます。
線香3本を天公爐にさします。それから、購入した赤い糸を香炉の上にかざし、時計周りに3回円を描くように動かして煙を浴びせます。こうしたら、赤い糸は財布の中へ入れて肌身離さずにして持ち歩いてください。飴は食べてください。
※前ページのマフラーをプレゼントしたら別れちゃった男の子は、その直後に霞海城隍廟でお参りしたら、すぐに彼女ができたんです、とも教えてくれました。月下老人のおかげなのかどうかは定かではありませんが、ね。
<龍山寺の場合>
*ここにまつられているのは月下老人だけでないので、基本的には、廟の前で線香などを購入してください。線香は本殿前にいる係の人に渡して、火のついた線香を代わりに受け取ります。無料の線香もあります。入り口から入ったら左にまわりこむと無料の線香が用意されています。
(1)本殿の後方左側にある月下老人の前に立ち、目を閉じて合掌します。
(2)そのまま、自分の現住所、名前、生年月日、性別、職業、今想っている意中の人の簡単な説明などを念じて、月下老人に自己紹介をしてください。
意中の人がいなければ、ご縁のある人に巡り会わせてほしい(幸せになれるパートナーとのご縁を強調してください)ことを念じれば大丈夫です。
(3)次に、月下老人のところに置かれている「良縁の赤い糸」をもらっていいかどうかを尋ねてみます。このとき、備え付けの聖{竹かんむり+交}という、朱色の三日月型の木片2個を使います。2個一緒にまずは1回、地面に投げつけるのですが、投げつける時に「赤い糸をもらってもいいですか」と念じながら投げつけてください。
2個が地面に落ちた時の形をみます。組み合わせは3通り。「表と裏」「表と表」「裏と裏」となります。三日月型の木片の平らな面が裏、盛り上がった方が表です。
(4)「表と裏」が出たら赤い糸をもらうことができます。この組み合わせ以外が出たら、合計3回まで地面に投げつける動作をすることができます。3回やってみても「表と裏」の組み合わせが出ない場合は、月下老人いわく、まだ機が熟してない、ということなので今回はあきらめてください。赤い糸はもらえません。
(5)めでたく「表と裏」が出たら、廟の中に置かれている赤い糸を1つもらいます(無料)。
(6)その赤い糸を、香炉の上にかざして、時計回りに3回まわして煙を浴びせます。
(7)こうしてゲットした赤い糸を、肌身離さずに持ち歩いていましょう。そうすれば良縁に恵まれる、ということです。
*どちらの月下老人でも、お参りして赤い糸を入手し、みごと良縁に恵まれた場合は、お礼も忘れずに。台湾の場合は、婚約時に作る月餅のようなケーキを持参し、社務所などで記帳してください。もしくは、良縁に恵まれました、と報告することでもかまいません。
<台北市内>
●霞海城隍廟
乾物問屋、漢方薬問屋が集る迪化街にあります。迪化街沿いにある布問屋が集った建物「永樂市場」の横なので、小さい廟ですがすぐに見つけられます。
住所:迪化街一段61号
●龍山寺(中国語サイト)
龍山寺は台北市の南側にある、台湾で最も古い廟です。ここの本殿後方(本殿正面から見て左側の後方)に月下老人がまつられています。
住所:台北市廣州街211号(Open:毎日6:30~22:30)
アクセス:MRT龍山寺駅下車、徒歩3分ほど
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