台湾/台湾関連情報

台湾版・カップルにおけるジンクス

カップルで行くと別れちゃう場所、台湾にもあるんです。プレゼントしてはいけないアイテムも台湾ならではの品々が。台湾の若者に教えてもらった恋愛タブーのジンクスを紹介します。クリスマス前に是非ご覧あれ!

執筆者:阿多 静香


台湾の恋人同士のラブパワーって、かなり熱いものだと常々感じていました。アメリカの映画の影響も手伝って、恋人同士の愛情表現はわかりやすくてあからさまで、人目もそんなに気にしない人たちが増えています。もちろん、プレゼント攻勢もかなり強力であれこれ凝ってみたりもします。
そこで、10代から20代のラブラブカップルに教えてもらいました、”これをプレゼントすると別れちゃう4大アイテム”。台湾版カップルにおけるジンクスを紹介します。そのアイテムの漢字の発音が、よくない意味の漢字の発音と同じだから、という理由が多いもの、地域性が現れていると思います。
あわせて、これも聞いちゃいました、”一緒に行くと別れちゃうスポット”。台湾で、台湾の人と恋に落ちたら、いえ、これから恋に落ちるであろうアナタは、参考にしてみてください。
え? ちょうど別れたかったから、プレゼントしてみようって? デートで行ってみようって? そんな使い道もあるとは思いますが、効果のほどは保証できかねますよ。


※特別編:別れちゃったらまた出会いたい、彼氏彼女がほしい--そんな時は「月下老人」の元へGO!...2Pへ

ダメアイテムその1:靴

まずは靴です。中国語では、「鞋子(シエズ)」、「皮鞋(ピィシエ)」などと表現します。男女ともに、靴をプレゼントしてはダメなんですと。理由は、”歩いて(自分の元から)去っていくから”だとか。素敵な靴を見つけたら、自分の靴は自分で買うのがいいそうです。他の理由としては、鞋の発音(シエ)と邪の発音(シエ)が同じで、自分のパートナーに”よこしまな気持ち”が出てきてしまい、その結果、別れに至るからだとか。

ダメアイテムその2:傘

次は、傘。中国語では、「傘(サン)」「雨傘(ユィサン)」などと表現します。傘の発音(サン)と散の発音(サン)が同じなので、自分たちの仲も”散る”ことになってしまうからだそうです。私が、「でも、悪いこをと除けて、降りかからないようにしてくれるから、何となくよさそうなイメージがある」と伝えてみても、台湾の恋人の間ではプレゼントとしてはタブーとされているものだそうです。ポジティブなイメージは通じませんでした。

ダメアイテムその3:置き時計

次は、置き時計。これはまさに発音が問題なのです。この置き時計、プレゼントとしては、恋人同士だけでなく、一般的なプレゼントとしても好まれません。置き時計を意味する漢字は「鐘(ヂョン)」。この発音は、「終」の発音(ヂョン)と同じなので、よってタブーとされているのです。終わりを告げる置き時計には気をつけてください。ちなみに、腕時計は「手{金表}(ショウビアオ)」なので特にこだわることはないそうです。

ダメアイテムその4:マフラー

最後は、マフラーです。理由は特にないのですが、”友達の話なんだけど、マフラーをプレゼントしたとたんに別れたんだって”的な話が多いのだとか。それに、このマフラーネタを教えてくれた男の子が、「実は、僕もなんです」と暴露してくれました。ダメだと噂のマフラーをどうしてプレゼントしたのか聞いてみると、「彼女がほしがったから」だそうで。うーん、これは、彼女から別れたがってたのかもしれませんね。彼もうすうす感じていたらしく、試しにプレゼントしてみたら、噂通りになったそうで。マフラーが別れのきっかけを作っただけなのでしょうが、ね。いずれにしても、マフラーの実証が一件増えたのでした。

一緒に行くと別れちゃうスポット
指南宮

  • 台北近郊の、一緒に行くと別れちゃうスポットも紹介しておきます。まずは「指南宮」。理髪業の守り神とされる中国八仙のひとり、呂洞賓が祀られている廟。なぜここへ若いカップルが一緒に行くと別れちゃうのか。それは、こんな言い伝えがあるからです。呂洞賓は、何仙姑という女性に恋心を抱いてアタックを重ねたものの、彼女はそのたびに彼を拒否し続けました。呂洞賓は心を痛めて苦しみます。そして、ついには彼女を恨むようになりました。で、呂洞賓がとった行動といえば、ちまたのカップルを見れば行ってこれを引き裂いてめちゃめちゃにしていたのです。こんな言い伝えから、指南宮へカップルで行くと、呂洞賓に引き裂かれてしまう、と噂されるようになりました。
    指南宮(住所:台北市萬壽路115号)
    アクセス:MRT木柵線動物園駅からバス(236など)で政治大学まで行き(大人NT$15)、指南宮行きの路線バスに乗り換えれば終点下車(大人NT$15)。

  • 次は「石碇の姑娘廟」です。この廟には、結婚する前の若さで死んでしまった「魏扁」が祀られています(魏扁仙姑とも言います)。恋することも結婚することも知らずに死んでしまった娘が、若いカップルに嫉妬するからそのカップルは別れちゃう、ということのようです。また、この廟には、魏扁同様に未婚のままなくなった娘を供養する像がたくさんおかれています。ここにお参りする前には、必ず福安宮の土地公を拝んでからでないと、災いがあるとか。それに、霊験あらかたのようで、この廟でなにか願掛けをする際には30~50元を紅包(朱色の封筒)に入れて祭壇に置き、願いが叶ったらそれを回収する、ということも民間信仰として行われています。「××さんに1万元貸していたから、返金してもらえるようここでお祈りしたら、なんと100万元にして返してくれた」といった、眉唾的な話もあるんですけどね。
    石碇の姑娘廟:台北縣石碇郷永定村大湖格路22-1号

    そういえば、あの子(あの人)と行ったなあ。やっぱり別れちゃったけど… なんて、記憶ありませんか? もしかしたら、ジンクスだったのかもしれませんね。
    なにはともあれ、別れたくなければカップルで行かない、ということです。神様の嫉妬はコワイコワイ…。

    ※特別編:別れちゃったらまた出会いたい、彼氏彼女がほしい--そんな時は「月下老人」の元へGO!...2Pへ 


    *関連リンク*
  • 【ガイド記事】台北で自分の運命を知ろう
  • 【ガイド記事】出張者必見! 簡単中国語会話集

  • 掲載した以外の場所、グッズなど、台湾版カップルが別れるジンクスの情報をメールで送る

    • 1
    • 2
    • 次のページへ

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます