文章:吉田 摩弥(All About「ロンドンで暮らす」旧ガイド)

ロンドン公共交通機関の定期にプリペイド機能がついた便利なカード、「Oyster」。運賃が現金払いに比べて最大7割引き近くまで割引になるお得なカードです。長期滞在者はもちろん、旅行者でも簡単に使えます。ただし、実はあまり知られていない落とし穴も……。今回はそんなOysterの使い方ガイドです。

Oysterって、何?

Oyster card
定期券にもプリペイドカードにもなる便利カードOyster。上手に使いこなしましょう
Oysterとは、定期券とプリペイドカード機能を備えたICカードです。日本でいう「PASMO」に似たものと考えていただければ、分かりやすいでしょうか。定期券として、プリペイドカードとして、また、両方を合わせた使い方も可能です。

いずれの使い方も、改札口やバスの乗降口にある黄色いカードリーダーにカードをかざすだけ。購入は駅の窓口、公式ウェブサイトからの購入のほか、一部ニュースエージェント(新聞、雑誌や食品、日用雑貨などを売るコンビニ的な商店)でも可能です。

  • 定期券として
    地下鉄、バス、DLR(docklands Light Railway)、鉄道(National Rail)、トラムを含む、ロンドンの公共交通機関全てに共通。有効期限(7日、1~12ヶ月)内で、有効のゾーン内(※)なら乗り放題です。期限が切れたら地下鉄窓口かオンラインで更新を。

  • プリペイドカード(Pay as you go)として
    ロンドンの地下鉄、DLR、バス、トラムと鉄道の一部で有効。自分の好きなだけ入金(top-up)をして、乗車した分だけが自動的に精算される仕組み。残高が少なくなったら、更にtop-upすれば何度でも利用できます。

  • 定期券とプリペイドカードを合わせた使い方も
    Oysterにある程度の料金を入金しておけば、定期券の範囲外ではプリペイドカードとしての機能に自動的に切り替わります。知らずに定期券の有効範囲外に出た場合も、自動的に乗り越し精算されるので、便利です。

    基本的には居住者を対象としたものですが、もちろん旅行者でも使えます。ロンドンの公共交通機関すべてに乗り放題の1日券(One Day Travelcard 6.2ポンド:Zone1~2)や3日券(3 Day Travelcard 15.40ポンド:Zone1~2)もありますが、1日に5回以上地下鉄に乗るのでなければ、Oysterのプリペイドのほうが、実はお得なのです。

    ※ロンドンの地下鉄はゾーン制になっていて、同一ゾーン内なら運賃は同じ。中心部がZone1、郊外へ向かってZone6まで。詳しくはロンドン交通局ウェブサイトで。

    運賃が最大66%割引! Oysterを活用しよう

    さて、下の表は地下鉄の運賃表です。「地下鉄初乗り運賃世界一! ロンドンの物価」でもお話したとおり、ロンドンの地下鉄の初乗り運賃は、なんと4ポンド! 日本円に概算すると約800円にもなります。でもこれは、毎回現金でチケットを買った場合の料金。Oysterのプリペイド機能を使えば、半額以下の1.5ポンドになります。
    Zone1を含む地下鉄運賃の比較
     Zone1を含む地下鉄運賃の比較
    ※Peak timeは月~金曜の7時~19時、Off-peakはそれ以外の日時

    Zone1(ロンドン中心部)を含まないエリアになると、割引率は7割引近い1ポンドにまで値引きされます。こんなお得なカード、使わなくちゃソン!ですね。
    Zone1を含むまない地下鉄運賃の比較
     Zone1を含まない地下鉄運賃の比較
    ※Peak timeは月~金曜の7時~19時、Off-peakはそれ以外の日時


    次のページでは、申し込みやtop-upの仕方と、意外と知らないOysterの落とし穴!についてです。20ポンドの罰金を支払うハメにならないように、読んでみて!