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失敗しないバレンタイン!イギリス式愛の伝え方

ところ変わればルールも変わります。イギリスには守らなければならないバレンタインの鉄則があります。でも、これを読んでおけば、バレンタインは大丈夫。

執筆者:平良 淳



ところ変わればルールも変わります。バレンタインに関しても、イギリスには日本ではあまり知られていない鉄則があります。今回は、日本の場合とはかなり異なるイギリス式愛の伝え方について説明します。

P1. バレンタインはひそかな思いを伝える日
P2. 誰もが出逢ったばかりの恋人同士


バレンタインはひそかな思いを伝える日

バレンタイン・カード
バレンタインは、ひそかな思いを伝える日。情熱的なカードで愛を伝えます。
イギリスのバレンタイン・デーは、意中のひとへカードを贈ってひそかな思いを伝える日です。「ひそかな」ですので、カードには、自分の名前は書きません。どうしてもというときには、「Secret Admirerer (ひそかにあなたを思っている者より)」とだけ書いて、こっそりと贈ります。

この名前の書かれていないカードを受け取った人は、「面と向かって言えないほどの熱い思いを自分に対して秘めてくれている人がいる。もしかしたら…」と、喜ぶというわけです。直接言われるよりも、間接的にはにかみながら伝えられたときのほうが、ジンと来るときってありますよね。

また、大体見当はついていても、カードの贈り主が自分の意中のひとであるかどうかを確かめることができない、というもどかしさもあります。それで、「この人かなぁ」とドキドキしながら、受け取ったほうから行動を起こすというわけです。この恋のスリルをイギリス人は最大限に楽しむのです。

以前、同僚のイギリス人女性に、バレンタインの大きなバラの花束と匿名のカードが届けられたことがあります。受け取った彼女は顔を真っ赤にしながら、「みんなの前でこんなに恥ずかしい思いをさせてくれる犯人は誰だか分かっているわ」と、それこそ嬉しそうに笑っていました。

バレンタインの作戦が成就して、晴れて恋人同士や夫婦になってからも、このルールは守ります。若いころのようにカードをロッカーに入れるということはできませんが、バレンタイン・カードを朝食のテーブルやサイドテーブルにそっと置いておきます。


イギリス人に学ぶ恋を長続きさせる方法は次のページで。

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