男子が生まれると直ぐに願書提出
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重厚な雰囲気を漂わせるイートン校の図書館。 |
イギリスではステイトスクール(公立学校)に対し、私立学校のことをパブリックスクールと呼んでいます。パブリックスクールの中でも、イートンを含む 9 つの名門校がベストナインと呼ばれ、オックスフォード大学やケンブリッジ大学などへの進学率が高いと言われています。イギリスの裕福な家庭の子供たちは、パブリックスクールに通うのが普通となっていますが、イートン校のような名門校に入学するには、子供が生まれるとすぐに入学希望者リストに名前を登録する必要があり、その後も、成長過程を通して入学までに複雑で厳しい審査や難しい試験にパスする必要があるため、入学するには本人の才能と忍耐はもちろん家族ぐるみの努力が必要とされます。
エリート街道へのチケットのお値段は年 450 万円
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「ハウス」と呼ばれる学生寮には、教師とその家族も一緒に暮らしている。 |
イートン校では、13 歳から 18 歳の少年を対象とし、全寮制をとっていますが、教師とその家族も寮に住んでおり、家族的な雰囲気の寮のようです。現在の全生徒数は 1290 人です。2005 年のオックスブリッジ(オックスフォード大学とケンブリッジ大学)への合格者は 78 人と非常に高く、生徒の優秀さが伺えます。ちなみに学費もトップクラス。2005 年現在のイートン校の年間学費は寄宿費を含めて 2 万 2380 ポンド (日本円にして約 450 万円) で、平均的な収入のイギリス人家庭には手の出ない金額です。