マカオ/マカオの観光・世界遺産

マカオのシルク・ドゥ・ソレイユ(2ページ目)

肉体の極限に挑むアクロバットショーが観る者を虜にする、「シルク・ドゥ・ソレイユ」。そのアジア初の常設劇場がマカオのヴェネチアン・マカオ・リゾート内に登場しました。その魅力に迫ります。

清水 真理子

執筆者:清水 真理子

香港ガイド

華やかな舞台、その裏方に潜入!

衣装ルーム
カラフルな衣装で、人種の多様性や宗教、社会的地位などを表現
シルク・ドゥ・ソレイユの魅力のひとつは、華やかな衣装と奇抜なメイク。色とりどりの衣装は、ステージ裏に設けられた衣装ルームで作られています。キャラクターと衣装に差が生じないように、キャラクターデザインは衣装デザイナーが担当しています。それによって、ショーの世界観がより伝わりやすくなるのです。

 

アーティストたちの顔
息遣いまで聞こえそうな、アーティストたちの石膏像。これにあわせてかぶりもののサイズを測ります
部屋の隅を見ると劇団員一人ひとりの顔の石膏像を発見。出演者たちのかぶりものはこれを基に1ミリのズレもなく作られるのだとか。イメージの差はもちろんですが、サイズも厳密に測られているのが分かりますね。

ちなみに舞台では、ダンサーたちは暖色系の服装を、それ以外のパフォーマーたちはダークカラーの衣装を身に纏っているというので、注意して観てみてください。服装にブルーやパープルを多く使っているのは、宇宙の無重力状態や、風の動き、そして地球の美しさを表現しているからなのです。

 

メイクアップ
まるで顔がキャンバス!鮮やかな色を寸分違わず載せていくのはまさに匠の成せる業!
続いて、お邪魔したのはメイクアップルーム。メイクは衣装デザイナーと協力して、各キャラクターにぴったりのメイクアップを施しています。ZAIAでのメイクの特徴は、顔に白い線がひかれているところです。これは、人生の前半と後半の境目を示しているのだとか。また、人間のポジティブな性格とネガティブな性格、その二面性をメイクで表現しているのです。哲学的な舞台らしい演出ですね。

 

トレーニング
技術だけでなく、表現力を磨くことも彼らの大きな課題なのです
最後に、パフォーマーたちのトレーニングルームを拝見。実際の舞台とほぼ同じ高さの天井の下、トランポリンで技を磨いたり、ダンベルで鍛えたり、バーを上り下りしたり……。緊張感のある空気の中、淡々と練習をしています。シルク・ドゥ・ソレイユでは、オリンピックなどで活躍した数々のトップアスリートをアーティストとして迎えています。クリエーターが彼らアスリートをアーティストとして成長させ、長期のトレーニングを経てアーティストとなった彼らは、高度な表現力を発揮できるようになるのです。

いよいよ次のページではステージの全貌に迫ります!

※US$1=95.67円(2008年10月28日現在)
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