香港/香港のグルメ・レストラン

香港美食レストラン vol.5【尖沙咀ほか】 香港式の庶民的な火鍋

今年はとにかく寒い香港。10度前後の日が続いてます。こんなときに食べたくなるのが、鍋料理。今回は香港人にとっても人気のあるお手軽な火鍋の店を紹介します。

執筆者:矢澤 有紀子


今年はとにかく寒い香港。10度前後の日が続いてます。こんなときに食べたくなるのが、鍋料理。今回は香港人にとっても人気のあるお手軽な火鍋の店を紹介します。


一般的に暖房設備のない香港、寒いのは年に2週間ほどというのが通説ですが、今年はビックリするぐらい寒さが続いてます。そのせいか、火鍋屋さんが大人気!「火鍋」というのはどちらかというと北京語的で、香港では看板や雑誌で見かけるぐらいです。広東語では、火鍋のことを「打邊爐(ダービンロウ)」と言います。寒くて大人数のときは、即打邊爐!好きな具をどんどん入れて、しゃぶしゃぶのようにいただきます。


では、香港人にも人気のチェーン店「稲香超級漁港」のメニューをのぞいてみましょう。こちらのお店は、値段がそれほど高くなく、それにしては美味しいです。火鍋だけでなく、海鮮料理を食べるところとしても香港ではすぐに名前のあがるお店です。


火鍋はまずはスープを選ぶところから始まります。一般的なのは、鴛鴦湯底(おしどりスープ、48HK$)。鍋が真ん中で左右に仕切られていて、片方はあっさりしたスープ(写真右側)、片方はちょっと辛めのスープ(写真左側)なので、2種類の味が楽しめます。といっても、途中でスープが混ざってよくわからなくなったりします。他には香茜皮蛋湯底(香菜とピータンのスープ、48HK$)や甘筍馬蹄湯底(にんじんとクワイのスープ、58HK$)と、いろいろありますよ。


お次は具です。具だけが書いてある紙のメニューがあるので、そこにほしい数だけ自分でチェックします。私たちの行った時間帯は一律28HK$でした。遅い時間だと値段が下がったりします。野菜で私の好きなものだと、豆苗(とうみょう)、蘿蔔(大根)、芋頭(サトイモ)など。豆苗は短め、蘿蔔や芋頭はしばらくスープの中へ入れておくと美味しくなります。先日、雲南小瓜(クセのない瓜)というのを試してみたら、すごく美味しかったので、瓜類も鍋には合うようです。


肉類は今は心配なので、美国肥牛(アメリカ産牛肉)や鶏肉、鴨肉、内臓類などは、底なし胃袋の香港人でさえパスしてます。本当だったら、いろいろ食べたいところですけどね。我慢できない場合は本地肥牛(香港産もしくは中国産牛肉)あたりをどうぞ。


魚介類もいろいろあります。九肚魚という身のやわらかい白身魚は日本人の口に合います。また、帯子(ホタテ)や海蝦(エビ)も大丈夫でしょう。が、魚腸(魚の新鮮な腸)は日本人の口には合わないかもしれません。一緒にいた日本人は全員アウトでした。香港人はせっせと食べてましたが。意外にも美味しかったのは、炸魚皮(魚の皮を揚げたもの、左写真)。そのままでも食べることできますが、ちょっと鍋のスープに浸してから食べると、更に美味しくいただけるので、試してみてください。


その他、豆腐や鮮蝦丸(エビ団子)・猪肉丸(豚肉団子)などの団子類、魚皮餃(魚のすり身が皮の餃子)、烏冬麺(ウドン)あたりを頼むとお腹いっぱいになります!ぜひ大人数で香港式火鍋を試してみてください。



「稲香超級漁港 Tao Heung Super 88」
住所     尖沙咀廣東道30号新港中心3楼B舗
        ShopB,3/F,Silvercord,30 Canton Rd,Tsim Sha Tsui
電話     2375-9128
FAX      2375-9198
(銅鑼湾皇室堡や旺角雅蘭中心などにもあります)



※1HK$=約14円(2004年2月現在)

<関連リンク>
香港美食レストラン
vol.3「シーズン終了間近の上海蟹を食す」
vol.4「評判のいいホテルの広東料理」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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