文章 : 岩野 睦(All About Japan「香港」前ガイド)
★注意★
日本国内で外国の宝くじを購入することは法律で禁じられています。
毎週最低2回、夜7時前後の5分ほどのテレビ番組を前に胸が苦しくなるような瞬間がある。それは香港の宝くじの当選発表。司会役の女性以外に、ゲストに2名の各界著名人を証人にしての抽選会なのだが、この2名のゲストは話し好きの香港人には珍しく、一言も発しない。視聴者は抽選の間、欲望に素直になり自分の夢を描きながらじっと見つめるのである。賑わいが大好きな香港人もさすがに沈黙する瞬間だ。
1等の最低賞金は500万香港ドル(約7千5百万円)、最高賞金は3800万香港ドル(約5億7千万円)と規定されている。しかし、前回以前に継続して1等が出なかった場合の賞金が繰り越され、旧正月やクリスマスなどに付くボーナス当選金を入れると1等の最高支給額は何十億円となることが実際にある。
そんな宝くじの最低賭け金は、なんとたったの5香港ドル(約75円)。日本でも、ロト6という最高賞金4億円が当たる宝くじが発売されるようになったが、25年以上の歴史を誇る香港の宝くじ「六合彩(マーク・シックス)」の前では霞んでしまう。香港市民も口癖のように、六合彩に当たったら云々と夢を見続けている。
六合彩は香港ジョッキークラブという競馬を主催する組織が販売を代行する宝くじである。すなわち、この宝くじは場外馬券売り場で買うことになる。広東語では宝くじのことを彩票(チョイピウ)といい、選んだ6つの数字が合致していると大当たりという意味そのもののネーミングとなっている。
いよいよ、次ページより、六合彩の購入方法の案内である。香港独自のルールで知らなかったでは済まされない特殊ルールなどの説明を見るには下をクリックお願いします!