トラベラーズチェックとは

トラベラーズチェック(Traveler's check ないしはTraveler's cheque)とは、外国人旅行者のための「旅行小切手」の総称で、有価証券類のひとつです。略してTC(ティーシー)、もしくはT/Cと表記されるのが一般的です。一部の銀行など金融機関や両替商の看板をもつ旅行会社、トラベルセンターなどの窓口で取り扱うほか、インターネットによる宅配サービスでも購入することが可能です。トラベラーズチェックは現金とは違い、所有者のサインがなくては使用できません。万一の盗難・紛失時には、再発行ができるため、安全性が高いことでも知られています。

TC
トラベラーズチェックのネット販売や宅配サービスもある
トラベラーズチェックは、海外でよくみられる一般の小切手(Check)のように、券面に金額を記載してから使用するものではありません。現金の券種のように、一定単位ごとに売られています。また、トラベラーズチェックは主要通貨に限られます。米ドルやユーロ、英ポンド、豪ドル、加ドルなどのほか、日本円のトラベラーズチェックもあります。アジアなどのマイナー通貨圏へ訪問する際には、日本円のトラベラーズチェックを用意するとよいでしょう。

トラベラーズチェックを日本国内で購入する際には、発行手数料がかかります。手数料率はおおむね2%。また、国や地域によっては、トラベラーズチェックの使用時に換金手数料を徴収する場合もあります。さらに、使用しないで持ち帰ったトラベラーズチェックを円(現金)に再両替する際にも、手数料がかかります。利用する金融機関によって手数料率が異なります。

ちなみにトラベラーズチェックには有効期限がないので、持ち帰ったトラベラーズチェックをそのまま保管して、為替の状況をみながら再両替の機会をうかがうのもよいでしょう。近ごろでは外貨預金のサービスの一環に、トラベラーズチェックの発行や再預入にかかる手数料を無料で行う金融機関もあります。安全性の高いトラベラーズチェックを、現金やクレジットカード、国際キャッシュカードなどとあわせもち、リスク分散の一アイテムとして利用するとよいでしょう。

署名欄は2ヵ所 ひとつは使用時にサインする

トラベラーズチェックの券面には、2ヵ所の署名欄があります。ひとつは所有者が署名をする欄で、購入後すぐにサインをします。これをオリジナルサインないしはホルダーズサインと呼び、このサインがなくては、トラベラーズチェックを亡失した際に再発行を受けることはできません。

もうひとつの署名欄をカウンターサインと呼び、旅行時は空欄のまま持ち歩きます。トラベラーズチェックで支払う際に、店員の面前でサインをすることで、使用が可能になります。もしカウンターサインの欄に、オリジナルサインと同じサインを署名したままの状態で盗難や紛失にあった場合、再発行はされませんので注意しましょう。

また、トラベラーズチェックの券面に署名されたオリジナルサインとカウンターサインが一致していても、使用時には、身元確認のためにパスポートの提示を求められる場合があります。ですからオリジナルサインは、パスポートに署名したサインと同じものであることが望ましく、トラベラーズチェック使用時にはパスポートを携行することをおすすめします。