ハワイ王国の栄華と悲劇を偲ぶ、イオラニ宮殿
美しい外観からは想像もできないような悲しいストーリーをもつイオラニ宮殿。イオラニとはハワイ語で「天国の鷹」の意味
<目次>
- 宮殿内部に入ることができる見学ツアーに参加しよう!
- ガイドツアー(英語/日本語)
- セルフガイドオーディオツアー
- 地下ギャラリー
- 見学ツアーの予約方法
- 見学ツアーは宮殿裏玄関からスタート!
- 舞踏会、晩餐会、音楽会…… 華やかな時代へタイムスリップ
- ハワイ王国の最後を見届けたイオラニ宮殿
- 見どころは宮殿内部だけじゃない
宮殿内部に入ることができる見学ツアーに参加しよう!
シャンデリアにワインレッドの絨毯やカーテン、金の調度品で飾られた「王座の間」。ここでは舞踏会が行われていた(写真提供:ハワイ州観光局)
なお、ガイドツアーとオーディオツアーは5歳未満も参加可能ですが、イオラニ宮殿が無料で貸し出すベビーカーに乗せて移動、または、持参の抱っこひもに入れて前方でだっこしなければなりません。
ガイドツアー(英語/日本語)
宮殿の1・2階をガイドと回った後、地下ギャラリーを見学します。ガイドツアーは60~90分間立ちっぱなしになるので、お子さん連れはご注意ください。要予約で、当日はスタートの15分前までにチケットオフィスでチェックインを。各回定員20人。英語ガイドツアー:火・水・木・土曜9~10時、金曜9時~11時15分に15分間隔でスタート
日本語ガイドツアー:月・火・水・金曜11時30分スタート ※開催されない日もある
料金:大人27ドル、5~12歳6ドル
セルフガイドオーディオツアー
デジタルオーディオに収められた日本語解説を聞きながら、1・2階を見学(約60分)。その後、地下ギャラリーを見学します。各回定員20人。事前予約できますが、10分間隔で行われるため、現地で申し込みしてもOK。スケジュール:月曜9~16時、火・水・木・土曜10時30分~16時、金曜12~16時に10分間隔でスタート
料金:大人20ドル、5~12歳6ドル、5歳未満無料
地下ギャラリー
厨房、食器室、執事やメイド、掃除係など宮殿で働く人々の部屋を再現した地下部分を時間制限なく見学できます。鳥の羽で作ったマント、勲章や王冠、宝石などハワイ王国ゆかりの品々や、ハワイ初となる水洗トイレも展示。予約不要。スケジュール:開館 月~土曜9時30分~16時
料金:大人5ドル、5~12歳3ドル、5才未満無料
見学ツアーの予約方法
チケットオフィス「ヘル・モア」は、イオラニ・バラックスと呼ばれる兵舎だった
見学ツアーは宮殿裏玄関からスタート!
宮殿内部へは裏の入口から。大きな荷物はチケット売り場近くのロッカーに預けます
舞踏会、晩餐会、音楽会…… 華やかな時代へタイムスリップ
晩餐会のための陶器や銀食器、グラスなどがセッティングされた「正餐室」(写真提供:ハワイ州観光局)
カラカウア王とリリウオカラニ女王の肖像画が掛けられた「青の間」(写真提供:ハワイ州観光局)
2階は、プライベートなフロア。山側にホノルル最古の電話がとりつけられたカラカウア王の執務室と寝室。海側には、楽器の演奏や作曲などを楽しんだ音楽室「黄金の間」。そして、ワイキキ側には王の妻、カピオラニ王妃の寝室があります。しかし、その一角には、ハワイ王国最後の女王・リリウオカラニが幽閉された寝室もあるのです。
ハワイ王国の最後を見届けたイオラニ宮殿
彼女が作った歌「アロハ・オエ」の楽譜、ハワイアン創世神話「クムリポ」の英訳、発布されなかった新憲法が左手に握られたリリウオカラニ像
州政府庁向かいには、女王が余生を過した「ワシントン・プレイス」がある
王国崩壊後、宮殿内の家具や調度品、絨毯、カーテンまでが処分され、1969年までの約75年間、行政部の事務所として使用されました。その後、長い修復工事を経て、1978年に歴史博物館として一般公開。散り散りになった調度品等は少しずつ買い戻されていますが、現在戻ってきたのは4割ほどなのだそう。
見どころは宮殿内部だけじゃない
門扉にある王国紋章。カメハメハ三世の言葉「大地の生命は、正義によって守られる」が刻まれている
<DATA>
■Iolani Palace(イオラニ宮殿)
住所:364 South King St.(Googleマップ)
アクセス:ワイキキ・クヒオ通り山側バス停からE・13番で「S Hotel St + Alakea St」バス停下車後、徒歩3分。所要時間30~40分。ほかに、2・19・20番も利用可能。復路は宮殿前のサウスキング通りバス停から
TEL:808-522-0822
開館時間:月~土曜9:00~16:00