タスマニアン・デビルを救え!プロジェクト
タスマニアン・デビルも夜行性有袋類
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かかったら、100%で死に至る恐ろしい病DFTDの蔓延で、このまま放置すれば、あと10年程度で絶滅してしまうと言われているタスマニアン・デビル。その危機を救うべく、タスマニア大学の主導で保護プロジェクトが展開されています。
その名もプロジェクト・アーク/Project Ark といい、健康なタスマニアン・デビルをDFTD汚染が認められていないエリアに移し、“ノアの箱舟”のように安全な場所へ確保するというプロジェクトです。タスマニアン・デビルのテリトリーは8~20平方キロ程度の範囲に限られているため、この方法が機能すれば、DFTDに感染したデビルとの接触が避けられるというわけです。
罠=トラップを仕掛けて、デビルを捕獲し、DFTDに感染していないかを丁寧に調べ、感染してなければセーフエリア(安全地域)へ移住させる。理論的には簡単ですが、タスマニア全土に散らばって生息するデビル一個体一個体を確認するのは至難の技…。
現在も引き続き、大勢の専門家やボランティアらによる地道な調査・保護活動が進められているところなのです。
誰にもできる!タスマニアン・デビル保護活動を支援
タスマニアン・デビルの子供
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このプロジェクトに参加している、クレイドル・マウンテンのタスマニアン・デビル保護センター『デビルズ@クレイドル』では、調査・保護活動の様子を公開し、DFTDの恐ろしさとデビル保護の重要性を学ぶツアー=FMP(Field
Monitoring Tour)ツアーを催行しています。
タスマニアン・デビル保護活動を垣間見ることができるFMPツアーでは、タスマニアン・デビルの生態をスライドを見ながら学び、餌付けでデビル達がどのような行動をするのかを見学します。
また、実際に夜のフィールドへ出て、トラップの状態を調べたりと、このプロジェクトについて一通り(一瞬ではありますが)体験することができるようになっています。もちろん、ツアー料金は保護活動へ充てられます。
ツアーへの参加は事前予約が必要ですが、タスマニアン・デビルについてより深く学ぶいいチャンスですし、保護活動への支援にもなるので、是非大勢の方に参加して欲しいと思います。
ただ、タスマニアン・デビルが夜行性であるため、開始時間が夜遅く、小さな子供には向かないかもしれません。が、餌付けのみを見学することもできますので、クレイドル・マウンテンに行かれる時には『デビルズ@クレイドル』に立ち寄ってみてください。
●デビルズ@クレイドル/devils@cradle
3950 Cradle Mountain Road, Cradle Mountain 7306
電話: (03) 6492 1491
センター見学Open:毎日 10:00am~10:00pm
▽FMPツアー:毎週金曜日 8.30pm~11:00pm頃まで。
料金/大人 55豪ドル、子供(16才以下)35豪ドル、 家族(大人2+子供2)150豪ドル
▽餌付け見学:毎日5:30pm~ 6:45pm、8:30pm~9:45pmの2回。
料金/大人 25豪ドル、子供(16才以下)12.50豪ドル、 家族(大人2+子供2)60豪ドル
また、ボランティアとしてこの保護プロジェクトに参加することも可能。募集は定期的に行われていますので、参加希望の方は以下のサイトでチェックしてみてください。
●Save the
Tasmanian Devil Program Volunteers
その他、すぐにタスマニアにはいけないけれど、デビル保護に協力したい!という人は、募金などでサポーターとして支援することができます。
●タスマニアン・デビル基金/The
Tasmanian Devil Appeal
※オンラインからタスマニア大学のプロジェクト・チームへ募金ができるようになっていますので、支援希望の方は以下のページ中ほどにある「Donate Online
Now」をクリックして、募金ページへ進んでください。
元々寿命が短く(約5年程度)、生息域が限定されるタスマニアン・デビルを襲う恐怖の病DFTD。あのかわいらしい動物をなんとか絶滅の危機から救いたいものですね。
【関連リンク】
▼Save the Tasmanian
devil