誰もがセレブ気分になれる3つのポイント
自然光が差し込む気持ちいいコンサバトリー
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あえてホテル、と記していますが、このパラッツォ・ベルサーチは、一般的なホテルというイメージでは語れない開放感があります。シティ派のラグジュアリー・ホテルとリラックス感溢れる開放的なリゾート。この両者の持つ最大の魅力を2つとも兼ね備えているという印象。
高級感があるのに、どこかカジュアル。かといって崩しすぎない大人の“スマート・カジュアル”さが、パラッツォ・ベルサーチ全体に流れているといった感じでしょうか。磨き抜かれた大理石のフローリング、天井にはアンティーク・グラスのシャンデリアが煌き、どこまでも徹底したエレガントさを保ちながら、程よい抜け具合がとても心地いいのです。
肩肘を張らずに誰もが休日をエンジョイできる最高のホスピタリティ。スタッフのさりげないサービスや振る舞いも心地よさの秘訣です。
エントランスにはあえて自動ドアを使用しておらず、2名のドアマンが待機し、出入りする度に大きなガラスのドアを開閉してくれます。キチンとゲストの姿を見てからというところも、好感度大です。
そして、ゲスト・ルームに備え付けられているものは、そのほとんどがベルサーチ製。バス・タイムだって優雅です。シャンプー&コンディショナー、そして石鹸に至るまで、アメニティももちろんベルサーチ。そしてお風呂上りには、ふかふかのバスローブとスリッパを身にまとい、何気なく手にしたグラスやカップにもメデューサのマークが…。
聞くところによれば、カップ&ソーサーはローゼンタール社製で2万円以上、バスローブは30万円以上とか。普段はできないゴージャスなものに囲まれて過ごす時間は、非日常的でなかなかいい気分です。「これぞ、セレブな世界」と自己陶酔してしまいそう――。
(左上)メデューサ・マークがはめ込まれた椅子,(右)ラグジュアリー感漂うシルクのクッション
(左下)クラシックな柄が美しい高級ボーンチャイナのカップ&ソーサー |
<勝手に評価!誰もがセレブ気分になれるポイント3>
1) 肩肘張らないカジュアルさがあるため、気負うことなく滞在できる
2) 主役はゲストであることを意識した心地よいサービスが徹底している
3) ベルサーチづくしの非日常的なゴージャス(なもの)三昧
大きなジャグジーが嬉しい!寛ぎ感の高いゲスト・ルーム
ゲスト・ルームに初めて足を踏み入れた瞬間、これまで持っていたパラッツォ・ベルサーチのイメージが音を立てて崩れていきました。実は私自身も、よく耳にしていた「派手で落ち着かないのでは?」というイメージを持っていたのですが、それを見事に裏切ってくれたのです。
ベージュとゴールドに近いイエローのファブリックを中心に品良くまとめられたインテリア。アンティーク調の木製家具と照明が程よくマッチし、落ち着きのある空間を作り上げていました。シルクやゴブラン織りクッションもアンティークな雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。また、モザイク様にはめ込まれた床もイタリア貴族の古い邸宅を思わせる仕上がり。
バスルームには大きなジャグジー・バスが備えられ、シャワールームやトイレのガラス・ドアにもベルサーチのシンボルであるメデューサが透かし彫りで入っていました。2人は余裕で入れそうな大きなジャグジーにゆっくり浸かれば、日頃のモヤモヤも吹き飛んでしまいそうです。
徹底したベルサーチ・ワールドは、気品溢れるイタリアン・リゾートヴィラをそのままゴールドコーストに再現したものだったのです!
次のページは、女性ならウットリしてしまいそうな演出とベルサーチの食器でいただく“世界一優雅な朝食”、そしてホテルの詳細データです。
意外なほど落ち着いた印象のゲスト・ルーム
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