オーストラリア中央部砂漠地帯、アウトバックのど真ん中にある謎の地底都市クーバー・ピディとは?その全容に迫ります!
注)この記事は、【前編】と【後編(コレ)】に分かれています。ここからご覧になった方は、是非最初から通してお読みください!

地下数十メートルの暮らしにお邪魔 -地底に作られた家はこうなっている!

岩山の下に家が!

地表よりも下に道路が作られている摩訶不思議な町クーバー・ピディ。道に降り立ってみると、そこには商店などが軒を連ねていた。岩肌にドアや窓のようなものが見える。家のようだ。

岩山の下に作られた摩訶不思議な家は『ダグアウト・ハウス』と呼ばれ、元々は地表からオパールを探して地底へと掘り進んだ穴の跡だ。

地面をどんどんと掘り進み、地下何十メートルもの場所にあるオパール鉱脈を探す。オパールが見つかったら、その辺りで掘り出すスペースを確保するために、人が立てるほどの洞穴を作っていく。こうして出来上がった作業スペースで、オパールをひたすら掘り出し、堀り尽くしたらまた別の地面を掘り出す。こうした作業が繰り返された結果、洞穴だけが残った。

後年になって、この放置された洞穴を利用したのが『ダグアウト・ハウス』なのだ。とはいえ、わざわざ地表から出入りするのでは不便であるから、洞穴のある位置までさらに横から掘り進み、要らない部分を削り落としてそこに玄関や窓を作ってある。しかし、外部に面しているのはこの一壁面のみ。


意外と快適な地底暮らし

洞穴を利用し、岩山をくり抜いて作った
ダグアウト・ハウス

一歩家の中に入ると、ひんやりとした洞穴独特の空気が漂ってくる。まるで鍾乳洞みたいだ。夏場は外気温が50℃を越える日もあるというクーバー・ピディだが、このダグアウト・ハウスの中は冷房を入れずとも涼しくて快適なのだそうだ。

家の中は薄暗い。外からの明りは、玄関部分の壁面に作られた窓のみなのだから仕方がない。奥の部屋は、昼間でも電気をつけなければ真っ暗だ。深いところでは地下30メートル近くあるところもあり、まさに地底に作られた居住スペース。地上から見えた煙突らしきものは、窓のない空間のための空気坑だったようだ。

地底住居は、電気はちゃんと通っているし、水道の配管も完璧で通常の生活になんら支障はなさそうに見える。ただ、夜を除いて…。深夜、そこが真の地底であることを思い知らされることになる……。

次のページでは、地底でしか体験できない深夜に訪れる暗黒の恐怖とは?地底都市ならではの地下教会や郵便局、ホテル についてレポート。肝心のクーバー・ピディへの行き方等をご紹介!

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