オーストラリアが誇る世界遺産の中でも、1、2を争う人気なのが『ウルル-カタ・ジュタ国立公園』。そう、エアーズロックとも呼ばれる“世界最大級の一枚岩”です。日頃からテレビや映画、雑誌や本などでもよく見かける上に、最近では話題作『世界の中心で、愛をさけぶ』に登場して、さらに注目度アップ!

そんな風によ~く知られているのに、以外と知らないウルル=エアーズロックのこと。「なんで、ウルルと言ったり、エアーズロックと言ったりするの?」「登れるって聞いたけど?」「アボリジニの聖地って何?」と、様々な質問もたくさんいただきます。そこで、意外な(?)ウルルの素顔や観光のポイント等をコンパクトにまとめてみました!

※一般的にはまだ『エアーズロック』の方が認知されているようなので、このサイトでもタイトル等では『エアーズロック』を使っていますが、できるかぎり記事内では『ウルル』に統一していきたいと思っています。

ウルル=エアーズロック完璧ガイド・メニュー
ウルル=エアーズロックに登るということ
…「ウルルに登らないでください」という掲示板が問いかけること

アボリジニの聖地としてのウルル
…なぜ聖地なの?を考えてみる
なぜ、"エアーズロック"だったり"ウルル"だったりするの?
…それは勝手につけた人がいるから!?

世界遺産としてのウルル-カタジュタ国立公園
…世界でたった24カ所しかない複合遺産のひとつ
ウルル観光の極意[Q&A]
Q. 行き時はいつ頃?
Q. 写真を撮っちゃいけないってホント?
Q. 登らないとしたら、何をしたらいい?
Q. とにかく安くウルル観光をするには?
Q. ウルル周辺の気候や服装は?

まずは、観光客皆の一番の関心事、『ウルルに登る』ということについて、です。

夕焼けに染まる神秘的なウルル(エアーズロック)

ウルル=エアーズロックに登るということ

ウルル観光のハイライト!と言えば、雄大なサンセット&サンライズと“登頂”。このウルル=エアーズロックに登るということについて、ですが、「登りたい!」という人の方が圧倒的に多いのではないかと思います。

でも、先住民アボリジニの人々は、観光客がウルルにこぞって登っていることをあまりよくは思っていません…。「We don't Climb, Please Don't Climb Uluru 訳:私達は(ウルルに)登らない、(だからあなたも)ウルルに登らないでください」という掲示を掲げ、人々がウルルに登らないよう警告しています。

たしかに、彼らにとっては聖地(次ページ参照)であり、昔から大事にしてきた場所ですので、「荒らして欲しくない…」という気持ちが強いはず。私達日本人も、もし日本国内の聖地とされる素晴らしい場所に、海外からたくさんの観光客がやってきて、ぞろぞろと踏み荒らして行かれたら嫌な気持ちになりますよね? それに、彼らが言うように、登ろうとして何人もの方が命を落としています…から、危険であることも確か。

なぜ、登ることを禁止にしないのか

しかしながら、実際には“完全な禁止”にはしていません。それは、一方的な宣告により、ウルル登頂を禁止するのではなく、「各自の良心に基づき、聖地としてのウルルに敬意を持って接することで、“登ること”を選択しない人=“登らない”人であって欲しい…」という願いも込められているからだそうです。

これについては、「彼らも観光客が払う入場料で収入を得ているのだから…当然」という声も聞かれますが、この“入場料”は、“国立公園への入場料”であり、けしてウルルへの“登頂料”でもなければ、全額が彼らの収入になるわけではないということを理解する必要があります。

私も10年以上前に登ったことがあるので(まだその時は、今ほど“登らないように”という運動はなかったとはいえ)、エラそうなことは言えませんが、日本人は、体力的にも天候的にも、可能であればほとんどの方が登っていますし、運悪く(?)悪天候で“登頂禁止”となっても、「どうしても登りたい!」と言う人がとても多い…のです。そして、頂上の石碑には、日本語をはじめとする落書きがいっぱい!とか(涙)。やっぱり、そんな状況を見て、アボリジニの人々はさらに悲しい気持ちになっているはず……。

“完全な禁止”ではなく、言い換えれば「登ってもいい」という選択肢が残されているわけですから、「登ってはいけない」という権利は誰にもありません。でも、こうした事情があることを踏まえ、『ウルル=エアーズロックに登るということ』について、皆さんが自分の判断で登るか否かを決めてもらえたら…と思います。

各国語で「登らないで 」等と書かれた看板

ウルル登頂はどちらにしても以下の時は禁止です。
   ・強風時(標高2500フィート地点で、風速25ノット以上)
   ・雨が降っている時または、降った後
   ・3時間以内に雨、または嵐が予想される時
   ・気温が36℃以上の時(予報も含む)
   ・雲が頂上より下にある時
   ・救助活動が行われている時
   ・伝統的な所有者から文化的な理由で要請があった時(過去には、種族の長老が無くなった時に閉鎖等)

ちなみに私は、昨年訪れた際には、“登らない”を選択しました。これからウルルに行かれる方も、登る前にもう一度彼らの心情を考えてみてください。登らなくとも、周囲を歩くトレッキングやビュー・ポイントからの眺めだけでも、ウルルの素晴らしさは十分堪能できますよ!

>>次は、“聖地”とは何か?なぜ、聖地と言われているのか?について、まとめてみました。