■世界が注目するオーストラリアン・ワイン 世界的なワインの産地として、着実に地位を築き上げてきたオーストラリア。 入植時代にヨーロッパ各地から持ち込んだワイン用のブドウ種が、この国温暖な気候と土壌にマッチし、数々のプレミアム・ワインを生み出してきた。 オーストラリアン・ワインが最近にわかに脚光を浴びている理由は、「値段が手頃(1本A$10前後=約\600~700程度からある)」で「ブドウの栽培方法が自然に忠実に、化学薬品の使用を極力控えている」ということ。これは、フランス産ワインなどに大量に使用されている化学肥料や添加物に反対する、自然志向の強い欧米人達に圧倒的な支持を受けているのだ。 名だたるワインの賞を受賞するようなワインが続出しているというのも、自然・環境保護にうるさいオーストラリア人が、芳醇な香りと味へのこだわりはもちろん、人体に影響のないワインを作り続けてきたことが認められた証なのかも知れない。 そこで、オーストラリアン・ワインを極めるべく、『ワイン産地めぐりの旅』に出掛けてみよう! 有名な産地はニュー・サウス・ウェールズ州(NSW)とビクトリア州(VIC)、南オーストラリア州(SA)に固まっているが、西オーストラリア州(WA)、タスマニア州(TAS)の一部にもいくつかのワイナリーが集中する地区があり、ほとんどのワイナリーで無料テイスティングができる。 ●次のページでは、オーストラリア国内の主なワイン産地とおすすめのワインをご紹介します! |