フィレンツェ/トスカーナ

本当に美味しいオリーブオイルはどんな味?(2ページ目)

いつも使ってるオリーブオイルだけど、本当に美味しいものってどんなもの?1400年代から続く伝統製法で作る本物のオリーブオイルを作る現場を見学してきました。レストランやお家でウンチクを語るなら必読!

岩田 デノーラ 砂和子

岩田 デノーラ 砂和子

イタリア ガイド

慶應義塾大学卒業。(株)リクルートを経てイタリアへ。ローマに10年、現在はシチリア州の州都パレルモ在住。 編集・制作の豊富な経験からイタリア・シチリア特集の企画執筆、WEB連載のほか、コーディネーターとしての実績も多数。現地通訳もおまかせ下さい! 国際ジャーナリスト協会会員・イタリア商工会議所認定通訳。

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1400年から使われる石臼でゴロゴロ!

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巨大な石臼が二つ。ゴロゴロまわりながら、オリーブを種ごと圧搾していきます。今はモーターですが、かつてはロバがひいていたそう。大変な仕事デス

photo by SAWA
階上から搾油機にオリーブを投入する跡取り息子のフランチェスコさん
オリーブの搾油法には、パーコレーション法、遠心分離法、シノレア法、そして、石臼を使った伝統的抽出法があります。伝統的抽出法は、オリーブオイルの本場イタリアでも行っているところが少なくなってきている貴重な製法。

オリーブに熱をかけず生のまま、石臼で圧搾粉砕するため、オリーブが本来持っている成分を損なわずにオイルを抽出できる方法だそう。

今回お邪魔したラヴァンニさんは、なんと1421年創業のフラントイオ。「もっと以前から搾油は行ってたと思うけど、見つかった開業許可の資料が1421年のものだったんだよね」。とさらりと言ってのける跡取り息子フランチェスコさん。いったい何代目かはもはやわかりません(苦笑)。

この石臼も当時から使っていたものだそう。どれだけのオリーブを粉砕してきたんでしょうねぇ……と感慨深くなってしまいます。

伝統的なフラントイオはたいてい丘の斜面に立ち、2階立てになっていて、搬入したオリーブを階下の搾油機に落としやすい設計になっているそうです。なるほどです。

次のページは、粉砕されたオリーブのお味は?圧縮機にかけられるオリーブペースト。
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