急成長をとげる中国のパワーは、近年、目を見張るものがありますよね。世界中にあるチャイナタウンのなかでも、NYのチャイナタウンは世界最大級。あらゆるカルチャーが混沌としたマンハッタンで、チャイナタウンの存在感は抜きん出ています。そこで特筆すべきはやっぱり、食。今回のテーマは、1ドル札で満足できるチープなフードです!
<記事index>
これが1ドル? 思わず感嘆してしまうNYナンバー1餃子……P.1気難しいおじいさんが販売する絶品肉まん……P.2卵と小麦の優しい味が特徴のベイビー・ケーキ……P.3もっちりジューシー! 「ダンプリング(餃子)・ハウス」
|
右手のカウンターで注文。目の前で餃子が焼かれます。 |
1ドル札を握り締めたら、まず訪れたいのが「ダンプリング・ハウス」。このダンプリングとは、英語で餃子のことを表します。直球勝負なネーミングに期待も高まりませんか? ここは、チャイナタウンでも東側、観光客向けのお店が少ないエルドリッジ・ストリートにあります。このダンプリング・ハウス、お昼~夕方にかけて子供から大人まで、大勢の地元客で賑わう餃子の名店。外まで行列なんて当たり前です。小さくて地味なお店だったのが、最近、改装して店内が広くなったことでも話題を呼んでいます。
|
カリカリに焼かれた餃子は、シンプルでいてほっとさせる味。 |
さて、そんな人気店の名物餃子は……なんと1ドル! いくら物価の安いチャイナタウンでも驚きの価格です。1ドルだからって味に不安を抱きそう? そんなことはありません。カリカリに焼かれた餃子は、厚めの皮が肉汁を閉じ込めて、実にジューシー。もっちりした皮は、ほのかに甘みを感じます。ニラもいやみなく利いていますから、体も温まりますよ。サイズも大きめで、一皿に5個ついてくるあたり、太っ腹です。テーブルにあるチリソースとしょうゆをかけてどうぞ。水餃子も数種類あるので(2.5ドル~)、誰かと行ってシェアして食べるといいかもしれません。
|
働く従業員は全て女性。素早い手さばきは、さすがプロ。 |
他にも、胡麻パンケーキのサンドイッチ1.5ドルといった珍しいメニューも充実しており、毎日通いたくなるほど。どこか古ぼけた感じの店内、オーダー・カウンターの奥では、女性スタッフが延々と大鍋で調理しており、ダイナミックな風景が広がります。また、奥の調理場では、もの凄いスピードで餃子を形成する従業員の姿が。形成から調理まで、全て手作りの工程でなされているのが、美味しさの決め手です。
|
ジューっという音が店内に響きます……。 |
<DATA>
■ダンプリング・ハウス
所在地: 118 Eldridge St最寄り駅: Grand Street 電話: 212-625-8008次のページでは、ふかふかの豚まんをご紹介。