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私の実体験からレポート NYで出産する<前編>

アメリカで出産するのは、大変だ。日本のように産前産後を病院で過ごすのとちがって、陣痛が始まって5分間隔になってから病院へ入り、出産、滞在は2泊3日。

執筆者:溝口 弘恵


ニューヨークで出産する。今回は私の出産経験に基づいてレポートする。

ドクターの選択


まず産婦人科のドクターはどうやって選んだか?私は市販の検査薬で妊娠を確認後、以前から婦人科の検診をしていただいていたDr.Gに診てもらった。Dr.Gを選んだのは、勤めていた会社の近くで私の保険がきく医者だったという単純な理由。

余談だけど、Dr.Gは映画に出てくるようなハンサムなドクターだった。容姿ばかりじゃなく腕もいい。ただし早口なので英語が聞き取りにくいという難点あり。「おめでとう!」の言葉をいただき、マルチビタミンが処方された。

このマルチビタミンがまたアメリカンサイズで巨大なのでノドに詰まりそう。日本では服用してない人も多いらしいし、私は途中で胃も悪くなったので服用をやめた。

羊水検査(amniocentesis)


18週前後に35歳をすぎていると羊水検査を勧められる。これは本人の意思によるので、拒否できる。まずDr.Gに「羊水穿刺をやるか?」という風に聞かれた。単語の意味がわからずキョトンとしてたら、「羊水をちょっとだけ採って染色体を検査する。」と説明された。ダウン症などが事前にわかるとか。

「カウンセリングの日を予約して、ご主人と一緒に来てください。」とDr.Gに言われた。しかしやはり羊膜に針を刺すとなると流産のリスクが伴うので、うちは拒否することにした。

羊水検査のカウンセリング


羊水検査のカウンセラーは担当のドクターとは別に存在する。スーツできめこんだ、いかにもビジネスマンっぽい女性がカウンセリングしてくれた。「もしダウン症だってわかった場合は、どういう処置をしてくれるんですか?」と聞いたら、「ファイナンスの準備など、計画的にできますし・・・。」という。

「万が一、障害をもって生まれてきたとしても自分の子供ですもの。それより流産のリスクを避けたいです。」と答えた。「ドクターは優秀だから、ここでは検査によるリスクは少ないんですよ。」と更に付け加えたが、「ほんの数パーセントでもリスクが伴うんだから。」と、やはり検査は受けなかった。

病院で渡された書類は、よく読んでからサインすべし


病院では書類をよく読まずにサインしないように気をつけよう。私は最初から、受付の女性に羊水検査は拒否すると申し出ていたのに、羊水検査承諾の同意書をなにげに渡され、「このマーカーしてるところに書き込んでください。」って言われた。危うく同意のサインをしてしまうところだった。
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