日本人でありながら、ネイティブスピーカーばかりが英語で喋りまくるスタンドアップコメディーの世界で活躍するコメディアン小池良介さん。彼の素顔は、とっても気さくなビジネスマン?だけどやっぱり魅力的で、面白い男性だった。インタビューの途中ブロードウェイ・コメディークラブでは、彼のステージを楽しませていただいた。
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初めて生で見たお笑いはアメリカのコメディー
登場しただけで笑いをとっていた小池さん。空気を読むセンスは鋭い。 |
なぜアメリカのコメディーを目指したのですか?
小池さん:
愛知県出身だったため、日本では漫才や落語などのお笑いに縁がありませんでした。日本のお笑いを実際に見たことがなかったんです。だから最初に生で見たお笑いというのが、LAで見たスタンドアップコメディーでした。
どんな人がやっていたのかは忘れたのですが、ネタを一つだけ今でも覚えているんです。『自分が車を駐車場に止めようとすると、いつでも満車。それでも車椅子のパーキングは空いているんだ。もちろん、空いていてもそこには駐車できない。悔しいから、夜のうちにパーキングのすべてに車椅子の絵描いたんだ』って、オチがすごいって言ってる訳ではないんだけど、彼が話してる瞬間に、車椅子の絵を描いてる姿がビジュアルでパーッと浮かんだんです。コメディーってすごいなぁ~って思いました。つまり、育った環境からか、単純にコメディーはアメリカのものしか知らなかったわけです。
ガイド:
ではアメリカのスタンドアップコメディーってどんなものなのでしょう?
小池さん:
笑いばかりの楽しい雰囲気ではないかもしれないですね。どちらかといえば、緊迫しているって感じです。客は、笑いよりもショックを受けること、つまり刺激を求めてやってきます。だから、やってる内容も過激だし。以前に、客が乱闘騒ぎになったのを見たことがありますよ。そもそもコメディークラブにバウンサー(用心棒)がいるんだもの(笑)。なぜに?って思いますよね。コメディークラブに来て、酒飲ませておきながら静かにしていろなんて、『酒飲んで酔っ払うなって』言ってるのと同じことなんです。
さて日本人コメディアンの英語力はどのくらい?次のページへ。