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NYで活躍するバレエダンサー(後編)(2ページ目)

ダンサーとしてミュージカルで活躍しながらも、一般の人にバレエを指導する新美由見子さんにインタビュー。

執筆者:溝口 弘恵

バレエはダンスの基礎

ガイド:
クラシックバレエというのは、ダンスの基礎ですよね?

由見子さん:
前にターンが下手だった日本人の男の子がヒップホップの先生から、「クラシックバレエをやれ」と勧められて、週3回プライベートレッスンを受けにきました。1年で、6回ターンできようになりましたよ。クラシックバレエは、ほかのダンスに応用もできるんです。

あとバレエのクラスのよさは、ダンスの間、それに集中しなくてはならないから、ほかのことを考えなくてすむんです。邪念が入らない。私もそんな風に、自分自身に集中できる時間が好きです。

ガイド:
バレエをやっているとスタイルがよくなるとか、シェイプアップの効果があるって聞きますが?

由見子さん:
バレエでアライアメント(どういう風に立つか)を矯正します。個人個人、骨格によって立ち方に差があるんですが、ほんのちょっとしたことで美しく見えるのです。

脚がX脚の人だと、お尻が出るなどとクセがあったりして。そういったクセをなくして、姿勢をよくする。あと、日本人の人は、立ち方を気をつけると脚がきれいになるんですよ。もっと脚が長く見える。たとえば、骨盤が傾いていたりデッ尻だと腰に負担がかかるし、お腹が引きあがらない。骨盤を立てることによって、腹筋が使いやすくなるんです。

まっすぐ立てると、キレイな身体になります。たとえば、積み木もそうでしょ? ずれて重ねていくと、まっすぐにならないけど、まっすぐ重ねるとキレイに立つ。個人差がありますので、その人に合った指導を心がけています。

シェイプアップにバレエ

ガイド:
ズバリ、バレエで痩せるのでしょうか?

由見子さん:
痩せるというより、筋肉になって肉が引きあがるんですよね。あと、バレエも呼吸法が大切です。踊りはすべて呼吸なんです。正しい呼吸法でやれば、筋肉の伸び縮みが楽にできる。気持ちよくやっていけます。

ガイド:
NYへダンスを学びにくる人に一言お願いします。

由見子さん:
学生ビザをとってくる人たちに、今ひとつやる気がないのが残念です。近頃は、本気で踊りたくて来てる人が少ないですね。どんなチャンスがあるかわからないのがNYのいいところなので、初めから諦めないでほしいですね。

ガイド:
では最後に、将来の目標は?

由見子さん:
ジェムジーのような人、具体的に振り付けとかに関わっていきたいです。ミュージカルのように、元からダンスがあるものに振り付けしたり。イベントなどの振り付けでもいいですし。ジャンルにこだわらず色々やっていきたいです。ダンスとはあまり深い関わりのない、演劇の中に入ってる動きやオペラなどの振り付けなども手がけていきたいです。


【インタビューを終えて】
由見子さんのお話をうかがっていると、骨盤矯正のためにもバレエがよさそうなので、子供を生む度に太ってしまった私も、ぜひレッスンにうかがいたくなった。未経験者には、バレエというと高尚なダンスというイメージがあるだろうが、レッスン料もマンハッタンのほかのダンスと変わらないので、ジムに行くような感覚でエクササイズを楽しむために通ってみてはいかがだろう。

【新美由見子先生のレッスン問い合わせ先】
E-Mail : yumiko@bway.name
新美由見子さんのバレエクラスのスケジュールなどがわかるサイト


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