ニューヨーク/ニューヨーク近郊の見どころ

19世紀末の大邸宅からの眺めは絶景♪ NYから小旅行で紅葉満喫3

10月の中旬から11月の初旬にかけてはニューヨークの紅葉が一番美しいとき。明るいオレンジ色と赤に染まるハドソン河の景色が楽しめる大豪邸をご紹介します。

執筆者:大原 朱理


ハドソン河の美しい光景が見渡せる大邸宅


ハドソン河の紅葉
美しいニューヨークの紅葉

ニューヨークの北、ハイド・パークに19世紀の終わりに建てられたバンダービルト・マンションは、ハドソン河の息を飲むような素晴らしい光景が見渡せ、紅葉の時期に訪れたい観光名所です。

前回、NYから小旅行で紅葉満喫第一回でカイカットのロックフェラー邸についてご紹介しましたが、今回は19世紀の終わりから20世紀の頭に鉄道で巨大な富を築き、アメリカ一の大富豪とされたバンダービルト家の別荘についてご紹介します。

19世紀末のステイタス・シンボル


バンダービルト・マンション1
ハイド・パークのバンダービルト・マンションは1886年当時2億円以上をかけて建設された

19世紀の終わりから20世紀の頭のニューヨークの富豪達の間では、ニューヨークシティとロードアイランド州のニューポート、そしてニューヨーク州の北のハドソン河沿いに大邸宅を建てることがステイタス・シンボルでした。それらの大邸宅の間でもバンダービルト家の邸宅は大理石などをふんだんに使い、ヨーロッパから呼び寄せた職人達に美しい家具を作らせたため、一番豪華でした。そして一番立地のいい場所に建てたので、見晴らせる景色が素晴らしいことでも有名でした。

私自身はじめて、バンダービルトのニューポートの大邸宅を見たとき、「パリのベルサイユ宮殿と変わらない豪華さ!」とびっくりしました。王族でもない、普通のビジネスマンがこのような巨大な富を築き、贅沢な暮らしをしていたというのは、アメリカンドリームの元祖だなと思いました。後で聞いた話によると、その当時はアメリカは所得税、相続税、固定資産税がなかったということで、投資やビジネスで成功した人はお金持ちになれるのも簡単で、お金持ちで居続けることも簡単だったわけです。

バンダービルト・マンション2
フレドリック・バンダービルトの寝室

ハイドパークのバンダービルト家の邸宅は、バンダービルト家の最初の富を築いたコーネリアス・バンダービルトの孫にあたる、フレドリック・バンダービルトによって、1886年から26ヶ月に渡って、当時2億円以上を使って作らせたという、全54室の大邸宅です。

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