ニューヨーク/ニューヨークの観光・エンターテインメント

セントラルパークの見どころやイベント・楽しみ方

ニューヨークのオアシスとして、ニューヨーカーにも観光客にも愛されているセントラルパーク。南北4km、東西0.8kmの広さがある巨大公園です。2016年には訪問者数が6000万人を越え、話題に。今回はその見どころやおすすめのアクティビティ、無料で楽しめるイベントなどセントラルパークを満喫する方法をご紹介します! セントラルパークの歴史や、開園時間やアクセス方法もまとめました。

小松 優美

執筆者:小松 優美

ニューヨークガイド

都会に佇む緑の景観、セントラルパーク

全てが計算された緑の景観

全てが計算された緑の景観

セントラルパークとは、ニューヨーカーにとってのオアシスである南北4キロ、東西0.8キロの巨大公園。アメリカで初めて景観デザインを念頭に人工的に造られただけに、どこを歩いても緑と周囲の建物が絵葉書のような美しさを見せます。
セントラルパーク

 

2016年には訪問者数が6000万人を越えたニューヨークの中でもセントラルパークは観光のメッカであり、アメリカ国内でもっとも来場者数の多い公園です。公園内には湖や池が点在しており、それに沿って遊歩道が導かれています。さらに、動物園や植物が咲き乱れるコンサバトリーガーデンがあったり、シアターやお城があったりと、アトラクションが盛りだくさん。ただのだだっ広い緑の公園とは言わせない、その特別な魅力を紹介します。

<目次>

セントラルパークの歴史

萌葱がまぶしい春のセントラルパーク

 

1844年頃、詩人や文化人を中心に、マンハッタンには緑の景観が欠けているという声が高まり、パリのブーローニュの森やロンドンのハイドパークのような公園が望まれるようになったことから、公園の創設が決定(少しうがった見方をすると、アメリカでありながらヨーロッパ的景観美の公園を求めたのは、社交界の人々であり、移民を立ち退かせて造った公園に馬車を走らせたり、池でボードを楽しんだりといった、当時はハイソな人々のための公園として捉えられていたとか)。
アメリカの公園に多いリス。セントラルパークでもたくさんのリスを見かけます

アメリカの公園に多いリス。セントラルパークでもたくさんのリスを見かけます

1860年から建設が始まり、1873年に公園が公式にオープン。もともとの土壌が肥沃でなかったため、ニュージャージーから土を運びいれ、400万本の木々や植物が植えられたそうです。その種類は1500種にものぼるとか。さらに、丘陵や池の窪みを作るのに使用されたダイナマイトの総量は、なんとアメリカ市民戦争での使用料を凌ぐほどだったとか!

セントラルパーク内での人気アクティビティ

■カルーセル(メリーゴーランド)
夏休みとなると大行列になることも!

夏休みとなると大行列になることも!

年間約25万人が乗っているメリーゴーランド。公園中心付近の64丁目に位置しています。1回の料金は3ドル(現金のみ)。営業時間は10:00~18:00。4~10月の間、天気が良ければ毎日営業しています。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/attractions/carousel/

■ボート
セントラルパークのボート

 

4人まで乗ることが出来る手漕ぎボートは1時間15ドル。追加15分ごとに4ドルかかります。デポジット(保証金)として現金20ドルを預けます。72丁目と5番街入り口から無料シャトルでアクセスすれば便利。営業時間は、天気が良ければ10:00~日没まで。ライフジャケットを提供しています。

公式サイト:http://www.thecentralparkboathouse.com/boats.php

馬車



ニューヨーク市では自動車やバス・電車が登場する前の時代は馬車での移動が主流でした。その結果、時間の経過とともに馬はマンハッタンの歴史の象徴となりました。公園の美しさをみてまわるなら馬車ツアーもおすすめ。スタンダードなツアーなら30分で110ドル。オンラインで予約することができます。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/activities/horse-drawn-carriages/

■ロッククライミング
園内には、いくつかのクライミング場所があり、クライマーたちの交流スポットにもなっているようです。

■アイススケート
セントラルパークのスケートリンク

映画『ホーム・アローン2』や、王道ラブストーリー『セレンディピティ』でも登場している名所です。

映画の舞台としてもお馴染みの、スケートリンクは冬の風物詩。セントラルパーク内にある、ウォールマンリンクとラスカーリンクの紹介記事はこちら>>ニューヨークのスケートリンク

セントラルパークの見どころ

■ストロベリーフィールズ
ファンならずとも足を運びたい箇所

ファンならずとも足を運びたい箇所

あまりにも有名なジョン・レノンの記念碑。公園西の71~74丁目に位置しています。ストロベリーフィールドは1985年10月9日、ジョン・レノンの誕生45周年を迎えて正式にオープンしました。毎年この日とジョン・レノンの死の記念日の12月8日に、世界中からファンが集まります。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/attractions/strawberry-fields/

ボウブリッジ
セントラルパークのボウブリッジ

 

園内に数あるブリッジのなかでも、最もフォトジェニックなのがここ。恋人たちの語らいの場としても絵になります。74丁目の園内中心付近。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/attractions/bow-bridge/

ベルヴェデール城
セントラルパークのベルヴェデール城

 

公園内、79丁目付近に位置。ヴィクトリアン様式の城を再現しており、ファンタジックな趣があります。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/attractions/belvedere-castle/

ベセスダテラス
美しい建築様式をたたえ、湖とその周辺の緑の絶景を臨むテラスは、セントラルパークに建てられた最初の建物の1つ。絶好の写真スポットです。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/attractions/bethesda-terrace/

コンサバトリーガーデン
公園内唯一の庭園で、四季折々の花々が咲き乱れるロマンチックなガーデンです。春から夏にかけてがベストシーズン。場所は5番街沿いの105丁目。

公式サイト:https://www.centralpark.com/things-to-do/attractions/conservatory-garden/

無料で楽しむイベント

セントラルパークを楽しもう

 

四季によってその魅力は変化していきますが、無料のエンターテイメントが最も充実するのが夏。普段は敷居の高い一流の音楽がタダで鑑賞できるチャンス!

■コンサート・イン・ザ・パーク
ニューヨーク交響楽団による無料コンサート。ニューヨーカーにとって夏の恒例イベント。芝生の上でキャンドルを灯し、フルーツやサンドイッチを食べながら、珠玉のハーモニーに耳を傾けましょう。敷物をお忘れなく(※野外での飲酒は法律で禁止されています)。毎年6・7月ころにニューヨークの公園各所で開催。セントラルパークでの開催は2日間。詳細スケジュールは5月頃にウェブサイトで告知>>>ニューヨーク交響楽団

 

■メトロポリタンオペラ・イン・ザ・パーク
7月中旬の開催。セントラルパークのほか、ブルックリンやブロンクスの公園でも開催するので、この日を逃したら他の地域でもチェックしてみて。開演20時の2時間前から場所取りが始まります。開催日はウェブサイト上で6月頃に発表>>>メトロポリタンオペラ

■シェイクスピア・イン・ザ・パーク
50 年以上も続く、セントラルパークでのシェイクスピア劇上演。6月から8月までの8週間、週6日間ほどのペースで公演があります。フリーチケットの入手方法は、当日の午後13時に公園内のデラコルテ劇場で先着順に配布。封切りとともにレビューが広まり、評判のいい作品となると2時間待ちでチケットを取得となることも。スケジュールの確認はサイトで>>>シェイクスピア・イン・ザ・パーク

■セントラルパークフィルムフェスティバル

毎年8月に開催される映画の無料上映会。公園内のラムゼイ・プレイフィールドで20時から上映、18時から開場。上映作品はどれもニューヨークが舞台となった映画。ポップコーンも無料で提供というお得なイベント。ラインナップ、スケジュールは7月中旬にサイト上にアップ予定>>>セントラルパーク

<DATA>
Central Park
住所:59-110th St, Central Park West & 5th Aev(Googleマップ
TEL:212-310-6600
アクセス: 59th Street駅から徒歩1分 ※公園入り口は各所にあり
時間:6:00~深夜1:00
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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