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現役デザイナーは語るNYのデザインは意外にコンサバ ジュエリーデザイナー

5番街のティファニーを代表とするニューヨークの煌びやかなジュエリー。そのジュエリー業界で活躍している日本人デザイナーに直撃インタビュー

執筆者:溝口 弘恵


日本でもキャリアをつけておくべし!

今回は、ニューヨークにて現役バリバリで活躍中のジュエリーデザイナーのユカちゃん(齋藤夕香さん)にインタビューした。

ユカちゃんの性格は、どちらかというとホンノリしてるタイプ。飲み会で、ガハハと私たちが大騒ぎしてても、皇室の方のように物腰やわらかで、静かに、自分のペースでゆっくりと話すのが彼女。そんな彼女がジュエリーデザイナーだということは知ってたけど、今回インタビューしてみて、その芯の強さに圧倒されたのだった。
スタジオはテキスタイルのアーチィストやバッグを作っているアーチィスト、フォトグラファーでシェアをしいる。アメリカ、イラン、ロシア、台湾とお国柄も豊か。

ユカちゃんは日本で関西にある某女子大学の美学美術史学科を卒業、在学中からジュエリーの個人の教室でデザインを学ぶ。卒業後は、某宝飾会社のデザイナー・アシスタントをしていた、アシスタントという名のもとに、ダイヤモンドの見分け方などを叩きこまれる一方で、使いっ走りもやったが、とにかく色んなことを学んだのだった。


「社長がユニークな人で、ダイヤのクォリティーのつけ方も個性的だった。『指につけて見たときに美しいものが、いいダイヤ、つまりそれがハイクォリティーなんだ!』って。そこで1年半くらい働いた。

今から思えば、なんでもやることで知識を叩きこまれたかも。職人さん(デザインどおりにジュエリーをつくる人)への交渉の仕方とかね。デザイナーと職人さんとのもめ事を正すことなんかもあった。

中小企業だったおかげかな、こんなにいろいろなことを学ぶことができたのは。全体の仕事の流れを見ることが可能だった。社員を増やさなかったせいもあるけど、たとえば技術職の人が販売に行ったりなど、この会社では日常茶飯事。そのせいかオーバーワークに身体をこわす人もいたりして。」

アメリカで、このキャリアが役に立ったのは、技術者に注文する時の交渉術だとか。
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