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ビザがなくてもNYに住める??? NY不法滞在者インタビュー<前編>(2ページ目)

不法滞在者は日本人にも多い。学生ビザで渡米して、結局、日本に帰ることなくビザが切れてしまった人なんて星の数ほど存在する。

執筆者:溝口 弘恵

住居や電話はどうしてる?


さてさて友人宅にいつまでも居候してたわけでなく、彼女は自分の住まいを確保してるわけですが、その住まいはどうやって探したの?

「NYの日系のスーパーや日系の本屋さんには生活掲示板があって『ルームメイト募集』の広告があるし、日系のフリーペーパーでも『ルームメイト募集』が掲載されているから、私は、それを利用した。

相手に『不法滞在』ってことは言えないから、『学生さん?』って聞かれたら、『はい』ってウソついたりしてた(笑)。職場のレストラン探しも同様。学生のフリをして、『学校は?』って突っ込まれてもいいように、学校について下調べも欠かさない(笑)

電話に関しては、私はラッキーだったかも。最初に住んだアパートは台湾人オーナーの一軒屋。3階にオーナーが住んでる下宿屋みたいなところ。同じアジア人ということですごく親切で、彼女が電話局に電話までしてくれて、自分の番号を持つことができた。

でも最近は携帯電話が日本と同様に流行っているから、携帯を持てばいいのでは?携帯電話は不法滞在者でも、何の問題もなく借りれるし(笑)。日本人ってアメリカでは信頼されやすいし、得してるかな。」

お金の管理はどうしてるんでしょうか?銀行口座を持つのにはソーシャルセキュリティーナンバー(アメリカ社会保障制度のため番号)なんかが必要だってるするでしょ。

「たしかに、いつまでもたんす預金しておくわけにはいかないから、長い間銀行口座は欲しかった。同じく不法をしている友達が某銀行で口座を開いて、さっそく行ってみたら何の問題もなく開くことができた。必要だったものはパスポートだけだったかなぁ。

もちろんアメリカで生活するならソーシャルセキュリティーナンバーって必要。銀行を開くにしても、今、日本食レストランで働くにしても必須だったり。といっても、まだまだ抜け道が沢山ある。さすがテロで死んでしまった犯人に学生ビザを出すだけあって、太っ腹な国(笑)。」

収入源があって、お金の管理さえできてれば、生活に不自由はないはず。アメリカはリッチな国な上、お金儲けしようとしてる会社があの手この手を使ってカスタマーを獲得しようとしてるから、不法滞在者もなんのその。国土が広いぶんINS(米国移民帰化局)の管理が行き届かない部分もある。
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