寿司レストランで最近、ニューヨーカーに人気なのは「春」という寿司レストランだ。人気のせいか8月14日に4店目をグランドセントラル付近にオープン。ここには以前「新橋レストラン」があった。私は渡米直後にバイトさせてもらってたので、ニューヨークでの生活を切り開いてくれた場所という思い入れがある。オーナーもシェフもウエイトレスも日本人で、お座敷もあって本格的な和食を食べることのできる高級レストラン。日系大手企業や国連のビジネスマンが商談に、よく使う場所でもあった。日系企業が不景気でニューヨークから撤退していくにつれ客足も遠退いたため2000年の2月にクローズした。
その後にどんな店ができるのか長い間観察していただけに、「春」というレストランの開店と同時に取材した。以前と違って客層は日本人以外の国籍の人だらけ。日本人はまばらである。寿司シェフがカウンター越しにいるが、若い中国人シェフのようだ。ミッドタウンという土地柄か寿司の値段もかなり高い。インテリアは生簀に鯛ではなく水槽にクラゲ。インテリア・デザイナーのクリストファーによると、「日本の玩具メーカー、タカラのロボットだよ」と語った。スケルトンなブルーともパープルともいい難い光を放つ癒し系ロボットってのも涼しげで近未来的!インテリアはOK。