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エイズウォーク(2ページ目)

5月20日エイズウォークが行われた。エイズウォークとは、1985年にLAで始まったエイズ患者への寄付金を集めようという呼びかけ。毎年アメリカ各地で企業や団体などチーム参加や一般参加によってウォーキングが行われる。(エイズ感染経路:輸血や性行為で感染すると言われる後天性免疫不全症候群。必ずしも同性愛者に多いとはいえないはずだが、)ニューヨークのゲイエリアではエイズウォークのポスターが多く見られる。

執筆者:溝口 弘恵

エイズ感染者は同性愛者やバイセクシャルの人に多いのではないかと言われている。私個人としてこれらは偏見だと思っているが、恐らく彼らは感染経路を絶つべき安全なセックスや薬物用の注射針に対する配慮が欠けているのかもしれない。

以下はGMHCによって1999年にニューヨークの様々なエリアで7000人以上の同性愛者やバイセクシャルの人々を対象に行われた調査結果である。基本的に同性愛者やバイセクシャルの人々はエイズ検査を受ける比率が一般のニューヨーカーに比べ高い。

<1980年代にサンフランシスコで行われた同性愛者やバイセクシャルのエイズ感染者50%という割合は、調査数が少なかったために生じた結果である。ニューヨークの現実と大きな相違がみられる>

89%の者がエイズ検査を受けたことがあり、その内80%は過去3年以内だった。
13%の人がエイズ検査結果で陽性、73%は陰性、13%わからない。1%が無回答。人種比率では黒人が17%と最も高く、ラテン系15%、白人13%、アジア・太平洋地域の人が2%である。

ただし、黒人やラテン系の人は白人に比べ2倍の人が病院での適切なエイズ検査を受けているし、アジア・太平洋地域の人は他の人種よりエイズ検査を好まないという統計も出ているので、人種に関しての比率は今ひとつ確証がないといえる。

50%の人がアナルセックスの際にコンドームを使用する<アナルセックスをしない人も含む>と答えた。39%の人は数年内にアナルセックスの際、コンドームを使用しなかったと答えた。もっと、ディープな統計は日本語に翻訳するとアダルトサイトになりそうなのでこの辺で。

ともかく、同性愛者やバイセクシャルの人の方がエイズに気をつけているから安全だという結果ではないか。アジアへ出かけて、お姉ちゃんを漁るオヤジさんたちの方が日本へエイズを持ち帰ってたりして、とっても危険な気がするのは私だけだろうか。アジアへ出張した亭主を持つ妻はエイズ検査を勧める。私も受けたことがあるが、簡単な血液検査だ。

追記:エイズ<後天性免疫不全症候群>に感染していたからといって、すぐに死ぬわけではない。エイズに関する正しい知識を身につけよう。エイズに感染した人に対する差別意識などは、絶対に持つべきでないというのも、これからの私たちの課題だ。

<薬害エイズをのぞく感染経路>
★感染経路
 1.性行為----異性・同性の感染患者との性行為や性交、アナルセックス
 2.母子感染----感染した母親からうまれた赤ちゃんへの感染
 3.血液感染----麻薬・覚醒剤など感染者との注射器の共有
      
    日常的な接触で感染することはほとんどない。
    例えば,入浴,釣り革,食事,キス,など。

★感染源
 感染源になるもの:血液、精液、腟分泌物、母乳
 感染源にならないもの:便、尿、鼻汁、タン、涙、汗

★診断
 症状が出るまで数か月から10年かかる----症状だけではわからない
 感染後3ヶ月以内はエイズ検査の結果が陰性でもあてにならない。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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