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源氏物語千年紀観光を楽しむ!京都市内編(3ページ目)

今年は、ちょうど「源氏物語」が確認されてから千年を迎える年。今回は、「源氏物語観光」シリーズ第2段「市内の源氏物語縁の地を巡る」をご紹介します。

執筆者:岡本 美科

光の君の世界を想い浮かべられる場所・平安神宮、渉成園

なっと言っても京都御所以外に、リアルに平安の世を想い浮かべる場所は、平安神宮と渉成園だと思います。
■平安神宮
源氏物語観光
光の君を取り巻く環境は、このような場所で様々な陰謀がめぐらされていたと思うとワクワクします
京都に来られた事のある方なら、一度は訪れた事があるのでは?というほど、京都の観光地代表の地。京都三大祭りの時代祭のゴール地点でもある平安神宮は、平安遷都1100年を記念して、明治28年に第50代桓武天皇をご祭神として創建されました。


平安神宮では、正面の朱色の応天門をくぐり抜ける、と8分の5の規模で(※1)正庁、朝堂院が再現されています。政治の中心とされている平安京時代の大極殿、応天門などを見ることができます。
源氏物語観光
京都御所を見学後に訪れたなら、2つの共通する偉大さや豪華さを感じ納得いくのでは・・・。現在のものでも圧倒されるほどのスケールと白と朱色で構成されている空間。当時の権力や威厳ある空気が伝わってきます


※1 大内裏の最も重要な施設であり、大極殿、朝堂院(ちょうどう)、朝集殿(ちょうしゅうでん)の3種の殿舎からなっている。朝堂院は、内部に大極殿、応天門などがる。

■渉成園
じっくりと見事な庭を見学していると、1時間は、かかります
渉成園は、東本願寺の飛地境内地で、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸(きこくてい)と地元では呼ばれています。


源氏物語のモデルになった平安時代初期、嵯峨天皇の皇子・左大臣源融(とおる)の六条河原院苑池の跡地と言われています。1641(寛永18)年、徳川家光によってその遺蹟の一部を含む現在の地に寄進され、本願寺宣如上人が、源融の河原院を意識して1653年(承応2年)に石川丈山が池泉回遊式庭園を作庭しました。


六条院のモデルとなったここ。なんとも優雅な平安の世界へと導かれます
その庭には印月池(いんげつち)が広がり、また、源融ゆかりの塔や塩釜(しおがま)の手水鉢(ちょうずばち)などもあり、落ち着きと風情を持ち合わせた平安の世の庭をかんじていただける庭です。その他に、決して派手な印象は無く、シンプルな中に造形の美しさが見られる傍花閣(ぼうかかく)、漱枕居(そうちんきょ)などの建物も大変興味深いです。


■平安神宮

所在地:京都市左京区岡崎西天王町
TEL:075-761-0221
拝観時間:6:00~18:00
HP:http://www.heianjingu.or.jp/
交通・アクセス:京都市バス「京都会館・美術館前停」下車より徒歩5分
地図:Yahoo!地図情報

■渉成園

所在地:京都市下京区烏丸通七条上る常葉町754
TEL:075-371-9210
拝観時間:9:00~16:00
HP:http://www.tomo-net.or.jp/guide/syoseien.html
交通・アクセス:京都市バス「河原町正面停」下車
地図:Yahoo!地図情報

<関連サイト>
  • 源氏物語千年紀「源氏物語と和菓子」展……All About内和菓子のガイドの記事。老舗和菓子店・虎屋が行っているイベントの紹介

  • 源氏物語千年紀委員会のオフィシャルサイト……京都府が「源氏物語千年紀委員」を設立。そのサイト

  • 京都府の観光ページ……源氏物語千年紀事業 -紫のゆかり、ふたたび-。色々な情報が盛りだくさん
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