沖縄の沢歩きの秘訣
足場の悪い沢歩きは、集中力を要します。今回の佐手川歩きは女性や年配者が楽しめるコースではあるけれど、油断すると岩場のコケで滑ったり、沢のなかで転んで怪我をしたりすることもあります。水量変化によりコースもかなり変化します。なにしろ自然は生き物。体調を万全に整えて、それなりの装備で参加してくださいね。緑の息吹も心に沁み入ります |
■秘訣その1 肌を露出しない
沖縄の沢歩きは、基本的に長袖・長ズボンが原則です。亜熱帯のジャングル地帯に踏み入るわけですから、ブヨなど刺す「虫」から身を守る必要があります。もちろん、ハブにも注意。案内人(ガイド)を伴わずに入ることは絶対に避けてください。
■秘訣その2 着替えを用意せよ
沢歩きは、コースによっては水にどっぷりと浸かる場合もありますので、濡れても身動きしやすい服がよいです。体にまとわりついて足捌きが悪くなるような衣料は避けてくださいね。それと、タオルを含めて着替えを用意しておく必要があります。
■秘訣その3 足元をしっかりと固めよ
そして一番大事なのが足元。ぬれても滑りにくい靴が必要です。海歩き用のブーツが最適でしょう。長靴も意外とイケてます。グリップ力があるのでコケのついた岩に強いのですよ。私は手持ちの運動靴でチャレンジしました。とりあえず、最後までコケなかったことだけば自慢しておこう。エッヘン!
■秘訣その4 防水袋で用意万端
もし、カメラや携帯を持って行きたい方は、水に濡れても大丈夫な密封式のポリ袋に入れてください。川に落とした場合も安心です。それと、杖があれば安心かも。足場の悪い場所で体のバランスを取ることができます。
■秘訣その5 食糧より大事なのは水
装備はこれで良しですね。次に食糧確保です。特に重要なのは水分補給です。涼しくて汗をかかないにもかかわらず、気づかないうちに体の水分は奪われてしまいまから、小刻みな休憩で水分を補給してください。スポーツドリンクやミネラルウォーターが良いでしょう。
お弁当は、おにぎり系で良し。手軽に食べられますもの。それと飴玉など、糖分補給用のお菓子があれば完璧です。
癒される景観の佐手川は、ほんとにお勧めです |
夏の沖縄は若者たちのもの、というイメージが強いのですが、決してそんなことはありません。健康増進と避暑を楽しめるのが沖縄の沢歩きなんです。
沖縄本島北部のやんばる地域ならば、風そよぐ心地よい夏を満喫できるはず。どうぞ、挑戦してくださいね。
(翌日の筋肉痛で、運動不足を思い知った沖縄ガイド……)