

文句なく古酒の「超一級品」であり、その味わいたるや口では言い表せないはず。まろやかさと奥深さ、口の中にふわ~と広がる上品な香り……。(飲んでみたい~)
三代目の山川宗克さんによると「1000本限定で売り出したので、あとわずかしか残っていません。カメで熟成中のものは別にあるのですが、こちらは4年後に40年古酒として発売しようと計画しているんですよ」
市場価格約5万円と大変高価な古酒です。でも、30年(36年)古酒を飲めること自体が幸運といわざるを得ませんよね。

「どんな時でも、とにかく頑張って古酒を寝かせておきなさい、という祖父、父の代から引き継いだ志と古酒を、50年、100年と育てながらやっていくつもりです」という山川さん。
ご存知のように酒造りにとっては「水が命」。日本一早い桜の里として知られる本部町八重岳から湧き出る豊富な清水で泡盛を仕込んでいます。

外から見た限りでは、地味で小規模の酒造所というイメージです。ところが一歩工場に入ると、酒造所の命とともいえる泡盛づくりの設備がスゴいのです。写真では暗くてよく見えませんが、ピカピカに磨かれたとっても大きなステンレスタンクがいくつも並んでいます。
年間販売量の数倍にも達するというこのタンクで、じっくり、じっくり、古酒を熟成させていこうという遠大な計画。
単に泡盛を造るのではなく、50年、100年後に蔵出しするための古酒を造りつづける山川酒造が、初代からの願いを込めて世に送りだしたのが「かねやま30古酒」。酒を知り尽くした大人の、贅沢を許された人だけのための限定秘蔵酒です。
※次のページはヴィンテージ表記された限定古酒「やまかわ」です。かねやま30年古酒の購入方法も紹介してあります。