ジェットコースター並みの力で空中に

カンタス
シートベルトサインが出ていなくても乱気流はやってくる。
また乱気流の事故が起きました。成田到着前、台湾の航空会社エバー航空が乱気流にあい、乗員乗客267人のうち、48人がケガ。そのうち1名は頚椎骨折ですから重傷です。報告によると体重の3倍、ジェットコースター並みの力で空中に投げ出されたとのことです。

乱気流(タービュランス)は現在、飛行機に乗っていてもっとも遭遇可能性が高い事故といえます。少し古いのですが日本発着便で乱気流によって起きた事故についてまとめたホームページがありますのでみてみましょう。

Aircraft Accident in Japan

下のほうに画面をスクロールしていくと事故の表がありますが、それによると10年に11回、つまり1年に1回ほどのペースで乱気流による事故が起きていることがわかります。なかにはまれですが命を落としたケースもあります。

外資系の某航空会社では年間400名もの客室乗務員が乱気流によってケガをしているといいます。

最近はベルト着用のサインを厳しくチェックするようになったので乱気流に巻き込まれることによるけが人は少なくなっているでしょうが、それでも乱気流に巻き込まれるリスクそのものはほとんど変化がないようです。

晴れていても安心できない

乱気流の事故が起きた高度は5000フィートから35000フィートと幅が広いうえ、晴天乱気流に巻き込まれたケースも少なくないので、晴れているから大丈夫、ということにもなりません。

肝心のベルト着用のサインもオフのケース、あるいは着用のサインが出たと同時に乱気流に巻き込まれ、対応する余裕がないと思われるケースもあります。

乱気流の事故を防ぐには

乱気流への対策はシートベルトをする以外にはありません。逆にシートベルトをしてさえいれば天井に頭をうちつけるようなケガになる可能性はなくなります。シートベルトはかならずしもきつく締める必要はなく、圧迫しない程度にゆるやかに締めておけばいいでしょう(離着陸時は腰の位置でしっかりと締める必要があります)。

シートベルトの上に毛布をかぶせて寝ると客室乗務員がベルトをしているかどうかチェックができなくなるので、毛布をかけたうえからベルトを締める必要があります。

理想的なことをいえば常時ベルトをしていることが望ましいのですが、トイレに行く必要もあるでしょう。経験的なことでいえば高度35000フィート以上(国際線の場合)で水平飛行をしている間は乱気流に巻き込まれる可能性は相対的に低いといえます。

逆に着陸が迫ってからトイレに行く場合は乱気流に巻き込まれる可能性も高まりますし、それ以前にトイレに並ぶ人が多いので避けたほうが無難です。

乱気流を防ぐことは難しいのが事実ですが、それによるケガはある程度避けることができます。ベルトサインだけをうのみにせず、自分の判断でリスクを回避したいものです。



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