保養所改装で開業した「大田道場」。
旅館名の通り、谷沿いにゆく細い道の突き当たりにある天地の宿「奥の細道」。 |
有馬グランドホテルや中の坊瑞苑の総調理長を長らく務め、数年前に独立して、和食店「関所」と料理旅館「旅籠」を開業させました。「旅籠」は、元保養所を全面改装したものですが、二軒目の旅館として、天地の宿「奥の細道」を06年6月にオープンさせたと聞いて早速行って参りました。
この宿も、保養所を改装したお宿。
エレベーターを新設したり、客室に露天風呂を付けたり、お風呂を畳敷きにしたりと、外装を見てもかなり工夫と苦労の跡が見て取れます。さすがに新築同様とは申せませんが、改装に結構お金をかけていて、努力は十分評価できます。
数々の実績を残す、和食の鉄人「大田忠道」さん。 |
大田さんの料理の特徴は、「素材だけで勝負せず、技術や演出で料理を魅せる」点。別の見方をすると「高い食材原価をかけず、人や教育にお金をかける」点ともいえるでしょう。
その点、多くの旅館(=素材で勝負、調理師は安月給?)とは一線を画しています。
さて、その料理(宿泊料金1泊2食3万2千円)はどんなものだったでしょう。旅籠のホームページにも一部紹介されていますが、色づかいが上手く、女性にとっても受けそうなメニューでした。