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温泉宿の「寝湯」に注目! 「寝湯」の快楽

浅いぬるめの湯に横たわり、カラダを浮遊させること数分間。全身脱力できる寝湯はリラクゼーションと血行促進に効果が高い入浴方法。あなたも試しに行きませんか!

井門 隆夫

井門 隆夫

旅館 ガイド

20年の旅行業経験や10年にわたる旅館事業再生の現場を通して見てきた旅館は1,000軒以上。独自の知見とノウハウを持つ「旅館業を知り尽くした観光専門家」。旅館業と地域との連携を通じて、新時代に対応した「地域の仕組みづくり」の実践を支援しています。高崎経済大学地域政策学部観光政策学科准教授。

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温泉での「寝湯」を本格体験したことがありますか。
ごく浅い湯船に横たわり、浴槽の枕にアタマを乗せ、後頭部を支点に湯の浮力に身を任せて数分間の脱力・・・
「浮くのがみっともない」、「浮かないようにふんばる手足がかえって疲れる」、「枕にあたる部分が高すぎ肩がこる」「髪が濡れる」・・・そんな声も聞かれ、それも一理あるので、まだまだ利用者の目立たない寝湯ですが、脱力して浮遊した時のリラックス度は抜群。
寝湯の効果として、筋肉の弛緩度が高まって全身の血行がよくなり、リラックスした時に現れるアルファ波が普通浴の3倍にも高まるそうです。
今度温泉に行ったなら、そんな寝湯をお試しあれ。できれば空いている平日が狙い目です。その中でも空いているのは18~19時頃(皆さんの夕食時間)や深夜。誰にもはばかられることなく、寝湯で「脱力」してきてください。

試した寝湯、はまった寝湯

加賀観光ホテルの寝湯
柴山潟を望む加賀観光ホテルの露天寝湯。
最近、寝湯にはまったのは、まずは別府(北浜)温泉のホテルニューツルタ。自家源泉の重曹泉(ナトリウム炭酸水素泉)が満たされた、温度調節の際の加水のみの掛け流し。枕に当たる部分は木製で、ちょうど水面に浸るくらいの高さ。この高さが絶妙!(浸頭浴ともいいます)。湯船も膝下くらいの深すぎない浅さがちょうどよい浮遊感を作り出してくれます。この宿は季節により一人旅や素泊まりプランも設定。誰でも気楽に泊まれるお宿です。
続いて、はまったのが、湖畔の草葉と朧月夜が似合う加賀・片山津温泉の加賀観光ホテル。毎分54リットルのナトリウム・カルシウム塩化物泉が100%満たされた温泉大浴場「湯多風多」には二種類の露天寝湯があり、湖畔の風に吹かれながら、脱力が可能。ここの寝湯は、ジャグジー式や「流れる寝湯」になっているので誰でも浮遊。ジャグジー式なら浮遊した体も泡まみれで気になりません。
さらに、次ページでは、こんな寝湯も!
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