ごく浅い湯船に横たわり、浴槽の枕にアタマを乗せ、後頭部を支点に湯の浮力に身を任せて数分間の脱力・・・
「浮くのがみっともない」、「浮かないようにふんばる手足がかえって疲れる」、「枕にあたる部分が高すぎ肩がこる」「髪が濡れる」・・・そんな声も聞かれ、それも一理あるので、まだまだ利用者の目立たない寝湯ですが、脱力して浮遊した時のリラックス度は抜群。
寝湯の効果として、筋肉の弛緩度が高まって全身の血行がよくなり、リラックスした時に現れるアルファ波が普通浴の3倍にも高まるそうです。
今度温泉に行ったなら、そんな寝湯をお試しあれ。できれば空いている平日が狙い目です。その中でも空いているのは18~19時頃(皆さんの夕食時間)や深夜。誰にもはばかられることなく、寝湯で「脱力」してきてください。
試した寝湯、はまった寝湯
柴山潟を望む加賀観光ホテルの露天寝湯。 |
続いて、はまったのが、湖畔の草葉と朧月夜が似合う加賀・片山津温泉の加賀観光ホテル。毎分54リットルのナトリウム・カルシウム塩化物泉が100%満たされた温泉大浴場「湯多風多」には二種類の露天寝湯があり、湖畔の風に吹かれながら、脱力が可能。ここの寝湯は、ジャグジー式や「流れる寝湯」になっているので誰でも浮遊。ジャグジー式なら浮遊した体も泡まみれで気になりません。
さらに、次ページでは、こんな寝湯も!