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花満開の4月上旬、蔵王堂では、桜花を本尊にお供えし、人間の諸罪を懺悔する法要があります。今ではお花見シーズンになると行楽の人でごった返す吉野山ですが、そんな修験道の歴史に思いを馳せながら一味違った観桜をしてみるのも一興です。
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その尾根から谷にかけて、ロープウェイのかかるあたりを「下千本」、如意輪寺付近を「中千本」、吉野水分神社あたりが「上千本」、そして女人結界も近い西行庵一帯を「奥千本」と呼び、4月上旬から下旬にかけて、計三万本のシロヤマザクラの彩が山を駆け上がっていくのです。
せっかくの観桜。
はるか下界の臨時駐車場に車を停め、長いロープウェイの行列や参道の混雑に汗流しつつ、早々と日帰りで帰っていくのももったいありません。
ここはゆっくり(といってもこの時期どの宿も満館になりますが)、薄ピンクに染まった山々をお部屋やお風呂から眺めながら、一日かけてお花見に興じることにしましょう。
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