うっとうしい梅雨の季節。
旅に出るのもおっくうになるこの季節、闇夜に幻想的な光のページェントが繰り広げられるのを御存じですか。そう、「ほたる」の季節です。

5月下旬、いよいよ全国ほたる前線が北上し始めます。そこで、全国に数あるほたる観賞のできる温泉・宿の中から、おすすめの5ヶ所をご紹介しましょう。


大分県・宝泉寺温泉「グリーンホテル九重」。ほたるの宿と称する宿は数あれど、ゲンジボタルの養殖を始めて30余年。年々増えつづけるので、宿の裏手の小川では6月10日頃をピークに5月下旬から6月中旬までほたるの乱舞が繰り広げられます。ただし、ほたるは雨天や強い風の日、放射冷却のあった日などは飛ばないので、運を天に任せて出かけましょう。ほたるが飛ばなくても、川のせせらぎを聞きながら源泉100%の温泉と九重の山の幸を楽しめます。


島根県・海潮(うしお)温泉「山水館」「御宿仁井屋」。出雲風土記に登場する山間の古湯。5月下旬から6月中旬まで、周囲の川全域に赤川ほたるが飛び交います。付近ではヤマメも釣れ、日本のよき田舎の環境が残る貴重な温泉郷です。囲炉裏端でカッポ酒を飲りたい方は築年新しい山水館へ。渋好みの方は木造2階建てで湯屋建築の大浴場を持つ御宿仁井屋へ。6月中旬には、ほたるの乱舞の中で神代夜神楽が催される粋な温泉です。


静岡県・伊豆天城湯ヶ島温泉。伊豆の踊り子の舞台、天城山を源流とする清流狩野川上流に位置する温泉郷です。6月10日~20日まで、天城のほたる祭りが行われ、週末にはほたるの乱舞を見ながら太鼓や尺八の演奏が行われます。お泊まりは、ちょっと高くても落ち着いた宿をお望みの方には、老舗「落合楼村上」を。安くて気楽な宿をお好みの方に「湯ヶ島温泉・民宿わらじ」を、しっぽりとした隠れ家なら「アルカナ・イズ」をご紹介します。ちょうど鮎の出始めの季節です。


山形県からは、小野小町にゆかりがあり、ラジウム含有量日本一の「小野川温泉」をご紹介します。九州から遅れること1ヶ月、6月下旬~7月下旬まで、鬼面川でほたる観賞が楽しめます。お泊まりは、川沿いの部屋からはほのかにほたるの光が見えることもある「せせらぎの宿河鹿荘」やリーズナブルな価格で米沢牛が楽しめる「うめや旅館」がおすすめです。

さて、お好みの温泉宿がありましたか?
もちろん、ほたるは日本全国の水のきれいな川に出現します。このほかにもいろいろなところでほたるが見られます。


さぁ、ホタルを見に出かけませんか。
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